三菱食品はチョコレートの最需要期に向けて6月から国内正規代理店として販売している「リンツ」の露出を強化する。
三菱食品調べによると「リンツ」は3人に1人の割合で知られており、購入者のうち10人に4人が指名買いというプレミアムチョコレートである。世界のプレミアムチョコレートランキングでは「ゴディバ」に次ぐ2番手の地位を占めている。
日本では、売場が専門店(運営:リンツ&シュプルングリージャパン)にとどまっているのが課題となっており、三菱食品はクリスマスなどの催事に照準を合わせスーパー・量販店・コンビニでの配荷を広げる。
9月14日の取材に応じた細田博英取締役常務執行役員商品統括は「クリスマスからバレンタインが大きなヤマ場。しっかりと、そして継続して間口(喫食者)を獲得していくことが大事であり、ブランドオーナーさまと力を合わせてギフトや日本仕様のアソートパックなどを売り出していく」と意欲をのぞかせる。
特に注力していくのが「リンツ」一番人気の「リンドール」。上質なチョコレートのシェル(殻)を破ると、なめらかなフィリング(中身)が口の中で溶け始めるのがウリとなっている。
「『リンドール』は特に女性からの支持が厚く、売場を広げていくことが大事となる。クリスマスやバレンタインデー以外にも、母の日や勤労感謝の日などの催事に合わせてしっかり露出していく。価格は高めだが、1粒当たりの満足度合は申し分なく、価格と比例した付加価値がついている」と語る。