今シーズンのおせち商戦は「(高価格帯の)奮発型」と「特化型」の二極化に。楽天市場では24年おせちのトレンド予測を発表。コロナ5類移行後初めてのお正月は帰省先で迎える人が多く、大容量や豪華な食材を使ったおせちの需要が高まるという予測が立てられている。東武百貨店でも大人数向けを約1割増やした。
▼肉やフルーツづくしなど、特定の食材を詰めた特化型おせちの購入も進む。おせち以外の年越しグルメも定着した。そごう・西武では年越しそばに加え、年明けうどんの販売に力を入れる。単品おせちやオードブルだけでなく、高級食材の少量重詰を楽しむというニーズも生まれている。
▼ペット用おせちもここ数年で種類が増えている。今シーズンは百貨店から通販まで品揃えを強化。楽天市場の担当者は「ペットも家族の一員。コロナ禍でペットを飼う人が増えており、需要は拡大している」と話す。
▼メリハリ消費の下でおせち、年越しグルメの商品群は充実。想定通りの結果で商戦を乗り切ることができるか。予約開始を前に各社とも鼻息は荒い。