ロイヤルホールディングス 中間期4期ぶり黒字化 外食・宿泊回復

ロイヤルホストなどを展開するロイヤルホールディングスの23年12月期第2四半期連結決算は、売上高はハイウェイロイヤルの連結子会社化による54億円の増収効果に加え、既存店は外食や宿泊需要の回復で25%増、19年比では1.6%増と増収し、経常利益は中間期では4期ぶりに黒字に転換。「過去20年で4番目の経常利益額」(阿部正孝社長)と、コロナ禍前の水準に回復したことで、阿部社長は「来年以降は前期比との比較」のみにする考えを示した。

セグメント別では、主力4事業の外食、コントラクト、ホテル、食品のうち、ホテルと食品が黒字化し、4事業で経常黒字となった。中間期の主要事業別売上高は、外食事業はロイヤルホストが21%増の198億円、てんやが8%増の54億円。コントラクト事業は、空港ターミナル店舗が約2倍の38億円、高速道路店舗が2.6倍の105億円。リッチモンドホテルのホテル事業が34%増の134億円。

一方、仕入れ価格高騰の影響は、22年の22億円に対し、23年度見込みは、原材料が23億円増、電気・ガスが5億円で合計28億円の増加を見込む。引き続き主要食材の米国産牛肉の高騰を見込むが、エネルギー価格の安定や政府助成金もあり、光熱費のコスト増は「一服」(同社)と見据えている。

今後は各事業で高付加価値商品の開発・提供を継続。鶏卵の供給が改善に向かったことで、一部製品(洋菓子など)で生産を再開する。

23年12月期通期見込みは、売上高は28.8%増の1千340億円、経常利益は85.5%増の40億円。