ニップン おいしさのこだわりに対応 秋の家庭用新商品

ニップンは7月31日、23年秋冬の家庭用新商品を発表した。冷凍食品は全7シリーズで新商品・リニューアル品計14品目を投入。グロサリーは全5カテゴリー新商品・リニューアル品計9品を発売する。またヘルスケアでは新たに植物由来のフェムテックブランド「femgoo(フェムグー)」を立ち上げ、第1弾商品として通販専売の健康食品「めぐりモイスト」を発売すると発表した。

取締役常務執行役員食品事業本部長の川崎裕章氏は「当社が昨年5月に策定した新たな経営理念は、人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し持続可能な社会の実現に貢献することを掲げている。

川崎裕章事業本部長(ニップン) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
川崎裕章事業本部長(ニップン)

この経営理念のもと22年度から26年度までで、冷凍食品事業は主力の冷凍パスタでトップシェアを獲得し、冷食売上で業界トップ5入りを目指す。加工食品事業では新しい時代の食の創造を目指し、商品とサービスを通じた消費者との高いエンゲージメントを構築する。ヘルスケア事業は人生を豊かに生きるための心身の健康増進をサポートし、健康寿命の延伸に貢献する」と抱負を述べた。

新商品はこれまでの簡便・時短のニーズに加え、コロナ禍で高まった家庭でのおいしさのこだわりといったニーズに対応したもの。冷凍パスタでは“最上級のおいしさを味わえる”という高価格帯の新シリーズ「オーマイプレミアム 至極」(300g)が登場。たらこ、ボロネーゼ、蟹トマトクリームをラインアップし、贅沢な食感と満足な味わいを実現した。「オーマイプレミアム」では、今春発売し100万食の販売実績を残した「うま塩レモン」に次ぐ第2弾の期間限定商品「トマトクリームのスープパスタ」(290g)を投入。9月から約半年間にかけ展開し、売場の活性化を図る。5年連続でカテゴリー市場シェアトップの1食完結型「よくばり」シリーズでは、主食に主食を合わせた「よくばりメシ」に「やみつきまぜそばセット」(380g)を投入する。また「よくばりプレート」3品のハンバーグをよりふっくらジューシーに改良するとともに、5~8%の減塩を達成した。

刷新した「レガーロ パスタソース」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
刷新した「レガーロ パスタソース」

グロサリーではプレミアムパスタブランド「REGALO(レガーロ)」のパスタソースを刷新。“ひとくちで感じる贅沢な味わい”をテーマに新たなソースを作り上げた。パッケージデザインも具体的なおいしさのポイントを直感的に感じられるデザインに変更した。「ボロネーゼ」(140g)、「カルボナーラ」(140.5g)、「蟹のトマトクリーム」(140g)、「ペペロンチーノ」(85g)で展開。

国産米粉をブレンドした薄力小麦粉「ニップン米粉ブレンド薄力小麦粉」(400g)も投入。小麦粉も国産で、通常の薄力小麦粉と同様の配合や用途で使える。お好み焼はふわっと、ホットケーキはもちっと、クッキーはさくっと食べた瞬間においしさが広がる。22年秋に発売した「アマニ油効果」では、機能性表示をより直接的な「悪玉(LDL)コレステロールを下げる」「血圧が高めの方の血圧を下げる」に変更した。

新商品の初年度販売目標は冷凍食品が40億円、グロサリーと健康食品は20億円。冷凍食品は9月1日、グロサリーは8月21日、健康食品は10月上旬から発売する。