6.2 C
Tokyo
4.9 C
Osaka
2026 / 01 / 01 木曜日
ログイン
English
加工食品菓子カルビー「Jagabee」でムーミンと創業初のコラボ  スナックに「ノー」を突きつけてきた現権利者が納得したこれだけの理由

カルビー「Jagabee」でムーミンと創業初のコラボ  スナックに「ノー」を突きつけてきた現権利者が納得したこれだけの理由

 カルビーは、スナックブランド「Jagabee(じゃがビー)」でフィンランド生まれのキャラクター「ムーミン」をアンバサダーに迎えて中長期的な活動を展開していく。

 カルビーが「ムーミン」とコラボするのは創業以来初。
 持続可能な社会に貢献して生活者の自然体に寄り添うブランドの価値を引き上げていくことと、「ムーミン」ファンを取り込むなどして顧客層を広げていくのが狙い。

 「じゃがビー」のメイン顧客層は20‐40代女性。代理購入よりも、自分向けのパーソナルユースが多いという。

 3日、コラボによる新プロジェクトを発表したカルビーの山口ひとみマーケティング本部スナック3部Jagabeeチームブランドマネジャーは「社会にとってもお客様にとっても、なくてはならないブランドになることで2025年までに(22年比売上高)120%の成長を目指す。『ムーミン』と『じゃがビー』は多様性と自然との共生という共通する価値観を持ち、両者のコラボでそのメッセージをより広く世の中に発信し目指す未来を具現化していきたい」と意欲をのぞかせる。

カルビーの山口ひとみマーケティング本部スナック3部Jagabeeチームブランドマネジャー
カルビーの山口ひとみマーケティング本部スナック3部Jagabeeチームブランドマネジャー

 今回、カルビーから「ムーミン」サイドに秋波を送り、北欧で忌避感が強いとされるスナックカテゴリーのハードルを乗り越え実現に至った。

 「ムーミン」の現権利者のMoomin Characters Oy Ltdの日本における代理店ライツ・アンド・ブランズの伊東久美子社長は「過去にスイーツなどとコラボさせていただいたことはあるが、スナック系は別物で、(現権利者は)長年ノーを突きつけてきた。このハードルを乗り越えられたのは、(カルビーの)企業価値と『じゃがビー』の背景である自然と共生・調和であり、もちろん根底にはカルビー様の熱意があった」と振り返る。

 一番の決め手は親和性にあり、25年までに120%の成長を目指す「じゃがビー」と25年に80周年の節目を迎える「ムーミン」の方向性が一致している点が大きかったという。

 加えて「北欧のイメージや自然を感じさせるパッケージデザインや環境に配慮したパッケージが(現権利者に)気に入られた」という。

アンバサダー認定証を授与したカルビーの網干弓子マーケティング本部スナック3部ブランドディレクター(左)と授与されたライツ・アンド・ブランズの伊東久美子社長
アンバサダー認定証を授与したカルビーの網干弓子マーケティング本部スナック3部ブランドディレクター(左)と授与されたライツ・アンド・ブランズの伊東久美子社長

 「じゃがビー」のパッケージは、パウチタイプではバイオマスPET包材を使用し、ボックスタイプではFSC認証紙パッケージを採用している。

 印刷は印刷工場でCO2排出量を従来より約30%削減した印刷方式を導入している。

 フードロス削減にも取り組み、長さが足りず商品には不向きな“かけら(小片ロス)”を集めてECで販売している。

 伊東社長は「じゃがビー」に期待することとして「相互送客もあるが、ファン層が似通っているため、一緒にお子様など新しいファンを獲得していきたい」と語る。

 この考えを反映させたのが、自然への理解、環境配慮の活動を推進する「Green Project」。

 これはプロジェクトの総称「Jagabee Happee3プロジェクト」の3本の柱の1つで、7月8日に「ムーミンバレーパーク」(埼玉県飯能市)でじゃがいも収穫体験イベントを実施する。

 ここでは「FAN&FUN Project」の一環として「じゃがビー」初のファンミーティングも同時開催する。

 「FAN&FUN 」ではそのほか、8月9日の「ムーミンの日」に合わせた企画やキャンペーンなどを予定している。

 「Pass the Happee Project」では、25年までに100万人への配布を目標とした「ムーミンバレーパーク」やショップでの商品サンプリング、小片ロスを活用した商品のコラボレーションなど予定している。

関連記事

インタビュー特集

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。