米カリフォルニア・アーモンド協会の発表によれば、今年のカリフォルニア産アーモンド収穫量は25億ポンド(約113万t)と昨年を約3%下回り、3年連続の減産となる見通し。
1エーカー当たりの単収は約5%減の予想。今春にかけての記録的な降雨など悪天候がミツバチによる受粉を妨げたほか、強風による倒木も報告されている。
価格高騰を背景とした作付面積の増大に伴い急拡大を続けていた生産量は、初の30億ポンド台を記録した20年までの15年間で3倍近くに成長。これをピークに、その後は減少に転じた。近年の生産コスト上昇や価格低迷から作付を縮小する動きが強まっている。
協会のリチャード・ウェイコットCEOは「昨年と今年の開花期間中に生産者が直面してきたことを考慮すれば、収穫予想が低くなることは予想外ではなかった」としたうえで、「少なくとも今年は水量の状況が良く、出荷量は記録的な水準で推移し、世界的な需要も伸び続けている。アーモンド農家はそれに対応する準備ができている」とコメントしている。
今回の予想は、米農務省統計局による生産者への聞き取りに基づくもの。現地調査に基づく最終予想は7月上旬に発表される予定。