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シャンメリー・地サイダー・地ラムネが存続の危機 原料資材・エネルギー高騰も価格転嫁拒む流通と瓶容器の供給不足で

中小企業特有の製品であるシャンメリー・地サイダー・地ラムネが存続の危機に直面している。

コストアップを価格転嫁できず収益を圧迫していることと瓶容器が不足していることが主要因。 
 
全国シャンメリー協同組合の翠田章男理事長と全国清涼飲料協同組合連合会・全国清涼飲料工業組合連合会の松山博正理事長は、5月25日の通常総会後、取材に応じ苦しい胸のうちを語った。

翠田理事長はシャンメリー全般の動向について「原料資材、特に資材、エネルギー、物流などの価格高騰のインパクトが大変大きく、売価に反映せざるをえない。シャンメリーという商品価値を考えると、なるべく価格を上げないようにしたいとは思うが企業努力で対応できる限界を大きく超えている」と説明する。

今後、会員各社の判断で流通に対して値上げ交渉が行われる見通し。

業界団体としては「流通さまにはご理解をいただきたい。資材メーカーさまには価格アップは致し方ないが、組合として(瓶容器の)供給の確保だけは継続してお願いしている」。

瓶容器は資材メーカーの製造工場閉鎖で供給がタイトになっている。

「シャンメリーは今後の問題だが、ラムネ瓶やサイダー瓶は全く足りない。(瓶容器を)作っていただけるのを待って(ラムネやサイダーを)作っている状況。一番足りないのは一升瓶。ラムネに関して言えば、栓の役割を果たすビー玉も足りない。ビー玉を作っている会社が日本で一社しかなく“ビー玉待ち”のところが結構ある。ガラス業界は非常に緊迫している」と訴えるのは松山理事長。

左から 全国シャンメリー協同組合の翠田章男理事長と全国清涼飲料協同組合連合会・全国清涼飲料工業組合連合会の松山博正理事長
左から 全国シャンメリー協同組合の翠田章男理事長と全国清涼飲料協同組合連合会・全国清涼飲料工業組合連合会の松山博正理事長

松山理事長は自社(寿屋清涼食品)の事例を引き合いに出し、スーパーでの価格転嫁が難しい点にも触れる。

「瓶の資材価格が上がり値上げを申し入れたら拒否された。昨年は価格を据え置いたが、今年は絶対に上げないといけない。しかし、スーパーさまに上げていただけるかは非常に難しいと思う」と述べる。

松山理事長はコストアップの一番の要因に砂糖を挙げ、電気料金の値上げや物流の2024年問題も懸念材料とする。

経営環境が厳しさを増す中、海外では瓶入り炭酸飲料の需要が高まっている。瓶容器が十分に確保できれば、高まる海外の需要を取りきることができる。

海外から引き合いが強まる理由については「アメリカにはラムネが相当出回っているが、これは物珍しさもある。中国では(中国で製造される)炭酸飲料があまりないことが理由。キャップの問題で、海外のキャップだと炭酸ガスが漏れてしまう。日本製が世界一で絶対に漏れないため、輸出は今物凄く増えており、なんとかそれで救われている部分がある」(松山理事長)と語る。

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