日清製粉は、海外製粉子会社のミラー・ミリング・カンパニーのミラー・ミリング・カンパニーLLC サギノー工場(米国・テキサス州)の生産能力を約4割増強する。同工場のライン増設後の生産能力は、米国5工場のうち最大の日産2千40t(原料小麦ベース)。新設ラインの能力は日産600tで、投資額は約62億円。24年冬の稼働開始を見込んでいる。ミラー・ミリング社は新たな設備投資で能力的には米国内で現在の5位から4位に浮上し、日清製粉グループ加入前と比較し約3.5倍に生産規模が拡大することになる。
日清製粉グループでは新たな中期経営計画で海外戦略を成長ドライバーと位置付け、海外製粉事業のさらなる成長を掲げている。今回の能力増強もその一環で、ミラー・ミリング社では、サギノー工場が商圏とするテキサス州が全米2位の人口規模で人口伸長率も高い成長市場であることから19年にラインを増設。今後の需要増に対応すべく、さらなる増設を決めた。日清製粉ではカナダの子会社であるロジャーズ・フーズ社との連携を強化しながら北米の事業基盤拡大に取り組む。