「新型コロナ予防食品はありません」 消費者庁が注意喚起

消費者庁は1日、消費者へのメッセージとして新型コロナウイルスの予防効果を標ぼうする食品について注意喚起した。新型コロナウイルス感染症の予防効果があるとうたったサプリメントなどの広告については、すでに消費者庁も2度にわたり64社の企業に表示の改善要請を行うなどの対策をとってきた。

同省からのメッセージが記載されたリーフレットは「新型コロナウイルス予防に根拠のあるサプリメントや特定の食品はありません」と明示した上で、該当する広告に注意を払うよう呼びかけている。さらに、医薬基盤・健康・栄養研究所のサイト内に設けられたウイルス性感染症に対する食品や食品素材の研究報告のページにリンクするQRコードも掲載した。

この件について、衛藤晟一内閣府特命担当大臣は1日の会見で「食品に健康維持増進の表示ができるのは特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品だが、免疫機能に言及したものはない。不審なことがあった場合については消費者ホットラインに相談していただきたい」と述べている。