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飲料系飲料抜本的変革に着手 自販機再建が最優先 コカ・コーラボトラーズジャパンHD
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

抜本的変革に着手 自販機再建が最優先 コカ・コーラボトラーズジャパンHD

コカ・コーラボトラーズジャパンHD(CCBJIHD)は基盤構築を進め将来の成長に向けて抜本的な変革に着手している。昨年7月の西日本豪雨で本郷工場(広島県三原市)と隣接の物流拠点が浸水した。昨年から、その復旧や製品供給能力の強化を最優先に掲げ、今年を基盤構築の年と位置づけている。

3月から現職のカリン・ドラガン社長は、16日の決算説明会で「最も重要な課題だと確信しているのが、古いものから新しいものへの移行」と語った。

既に抜本的な変革として、新取締役体制を敷き成長志向を促す企業風土づくりや供給体制の再構築などに取り組んでいる。抜本的な変革の詳細は8月の中期経営計画発表時に明らかにされる。

供給体制の再構築では、京都工場と熊本工場で最新無菌充填ラインがそれぞれ1本ずつ稼働し白州倉庫の仮運用も開始した。最新無菌充填ラインは、既に稼働した2本を含め20年春までに計7本が導入される。

この点について「7本が導入された時点で正常化された体制となるが、これだけでは不十分。ビジネスの長期的な健全性の観点から正しいことを行いながら、日々の活動も正しく行っていくことが必要になる」との見方を示した。

長期的に正しいことの一例として、複雑なオペレーションの“見える化・効率化”を図るERPシステム「CokeOne+」を挙げ「CokeOne+を導入して支障が生じ頭を下げたこともあったが、そこから4、5年経った今、システムがシームレスに動いており、これがシナジーの創出や情報収集に結びついている」と説明した。

最優先事項は自販機の立て直し。写真はラグビー日本代表応援自動販売機
最優先事項は自販機の立て直し。写真はラグビー日本代表応援自動販売機

直近の最優先事項としては、自販機事業の立て直しに取り組む。第1四半期(12月期)、自販機は依然としてマイナストレンドではあるものの、ワンコイン戦略の本格展開とPETコーヒー「ジョージア ジャパン クラフトマン」の導入で落ち幅を改善した。

ワンコイン戦略とは、「ジョージア」の170㎖ショート缶を100円で販売するもので「昨年にテストを開始し展開を拡大させた結果、缶コーヒーの領域は前年並みで推移した」(コスティン・マンドレアCCBJI執行役員営業本部長兼エリア営業統括本部長兼西日本営業本部長)。

今後は京都工場の最新無菌充填ラインが稼働して供給体制が強化されたことで好調な「ジャパンクラフトマン」の自販機導入を加速していく。そのほか、「アクエリアスピーチ」や「茶流彩彩」などの自販機専用商品も新発売しスマホアプリ「Coke ON」と連動させて自販機での購入を促進していく。

CCBJIの経営原理である地域密着と顧客起点については「地域密着や顧客起点を尊重し、引き続きカスタマーと消費者の近くにいたいと思っている。今まで引き継がれてきたことには非常に誇りを持っているが、過去の枠組みにとどまることはなく、変革すべきところはベストのモデルへと変えていく」との考えを示した。

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