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森永製菓 「体験価値」で秋冬アイス開拓 限定ジャンボ、企画前比1.7倍

 森永製菓は、秋冬のアイス需要開拓に向け、季節限定の特別感や複数素材による食感の楽しさ、自分へのご褒美といった「体験価値」の提案を強化する。

 アイスは暑い日の喫食だけでなく、食後のデザートや小腹満たし、自分へのご褒美としても楽しまれている。こうした需要を捉え、「今だけ体験」「ハイブリッド食感体験」「プチご褒美体験」の三つを軸に、秋冬ならではの商品価値を打ち出す。

 同社によると、2025年のアイス市場規模は約6300億円と、03年比で約1.7倍に拡大した。販売規模は春夏と秋冬でおよそ7対3の割合。21年を100とした25年の売上伸長率は春夏が119、秋冬が122となり、秋冬は春夏を上回る伸びを示した。同社は、秋冬需要の拡大について、コロナ禍以降の自宅時間の充実や、SNSを通じた食体験の共有などが背景にあるとみている。

 「今だけ体験」の一例が、センターチョコを通常品より約10%増量した冬限定の「チョコモナカジャンボ」と、無脂肪固形分を増やしてコクを高めた「バニラモナカジャンボ」だ。25年冬の「ジャンボ」シリーズの推計販売規模(全チャネル、11~1月累計)は、冬限定企画開始前の17年比で約1.7倍に拡大した。一方で、購入者の半数以上が「その冬に初めて限定品を見かけた」と回答しており、冬限定企画を通じてさらなる需要獲得を目指す。

 「ハイブリッド食感体験」では、チョコやビスケット、クレープ生地など、異なる素材を組み合わせた商品の魅力を訴求する。菓子とアイスの双方を手掛ける強みを生かし、冷凍下でも素材の組み合わせが相乗効果を発揮するよう、食感や味わいについて追求している。

 「パキシエル」の冬限定品は、先端チョコの厚みを通常品の7ミリから、昨年は9㎜、今年は11㎜へと増やした。価格改定などを背景に売上が伸び悩む中、ひと口目の驚きを打ち出し、話題化と再購入につなげる。今秋、2年ぶりに登場した「白い板チョコアイス」も足元で売上を大きく伸ばしている。製品の約45%を占めているホワイトチョコにクッキークランチを加え、隠し味にロレーヌ岩塩を使うことでくどさを抑え、最後まで飽きずに食べられる。

 「プチご褒美体験」では、手に取りやすい価格と満足感の両立を図る。「ザ・クレープ」は、特別な加工でんぷんを使ったもちもちとした生地や、片手で食べられる利便性が特徴。売上はここ10年で約5倍、直近3年でも約1.8倍に伸びた。今秋は、初のピンク色のクレープ生地を採用した「ザ・クレープ〈ストロベリー〉」も発売している。

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