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メキシコの伝統蒸留酒メスカル 日本への輸出促進へ

 駐日メキシコ大使館とJUASTは20日、「Mezcal Day 2026 メキシコ大使館試飲セミナー」を、同大使館 別館5階「ESPACIO MEXICANO」において開催した。

 メスカル(Mezcal)は、メキシコの蒸留酒で、近年国内外において伝統的クラフト製法や、風味の多様性が再評価されており、メキシコ政府は、テキーラなどと共に輸出促進に取り組んでいる。セミナーには、メキシコ合衆国オアハカ州から日本未発売ブランドの関係者が登壇し、自社製品の魅力と伝統的製法などが紹介された。

駐日メキシコ大使館のホセアルベルト・クエヤル・アルバテス(José Alberto Cuéllar)農業担当公使
駐日メキシコ大使館のホセアルベルト・クエヤル・アルバテス(José Alberto Cuéllar)農業担当公使

 開催にあたり、駐日メキシコ大使館のホセアルベルト・クエヤル・アルバテス(José Alberto Cuéllar)農業担当公使(農業・農村開発省 アジア太平洋地域統括公使)は、「メスカルは、メキシコの酒というだけでなく、メキシコの伝統文化をも伝える国際的な存在となっている。メスカルと伝統との結びつきは、主要な生産地オアハカ州における、メキシコの伝統行事『死者の日(Día de los Muertos)』との結びつきなどに現れている。」と語り、会場内に飾られた「死者の日」の祭壇が紹介された。

 「死者の日」(11月1日)、メキシコでは、祭壇に供え物を捧げ、故人との交流を図る。日本のお盆を想起させるメキシコの伝統行事だ。供え物には、故人の好んだものが用意される。伝統を重んじるオアハカ州では、供え物の酒としてペチューガ(Pechuga)という特別なメスカルが用意されることが多い。ペチューガは蒸留工程で、果物・ナッツ・ハーブの他、七面鳥などの肉類を入れるなどして製造される。

 メスカルがテキーラよりも多様な風味を楽しむことができる理由は、原料として使用されるアガベの品種が50種ほどあることだ。テキーラは、アガベアスルという1種類のアガベのみで製造される。メスカルもテキーラも、開花前のアガベの茎の先端の球形部(ピニャ)を切り落として原料とする。メスカルはそれを土中窯などで藁焼きにして焼き、テキーラは石や煉瓦窯などで蒸す。焼かれる工程で煙を吸ったピニャが、スモーキーな味わいを醸すことで、メスカル特有の風味が生まれる。

土中窯でアガベのピニャを焼いている様子(Photo : MOTEL MEZCAL)
土中窯でアガベのピニャを焼いている様子(Photo : MOTEL MEZCAL)

 セミナーでは、日本初上陸のDestilería Tierra de Jaguar / 4By Casa Masha / Lopez Real / MOTEL MEZCALの4ブランドから、製造者・オーナーなどが登壇。ブランド名の由来、製法へのこだわり、動画による製造風景などが紹介された後、試飲会が開催され、国内酒販卸関係者や外食関係者などとの交流が深められた。

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