即席袋麺の焼そばが市場を拡大している。インテージSRI+データによると、カテゴリー販売額は2023~25年度に3年連続で二ケタ成長し、今年4~9月も25%増と伸びた。日清食品「日清焼そば」、三養ジャパン「ブルダック炒め麺」、明星食品「一平ちゃん夜店の焼そば」などが売場を賑わせている。
袋麺の種類別構成比(金額ベース)は、ラーメンが8割以上と圧倒的な主力を形成するが、焼そばは5年前の5%から昨年は7%まで上昇、徐々に存在感を高めている。
トップシェアでロングセラーの「日清焼そば」(1963年発売)が“神の粉末”をキーワードにしたプロモーションで活性化に成功し、ここ数年は韓国発「ブルダック炒め麺」が伸び続け、今期は「一平ちゃん夜店の焼そば 袋 からしマヨ付」の新規参入が上乗せした。
近年続いた猛暑・残暑の長期化を背景に、暑くても比較的食べやすい汁なし麺の需要が高まったとの指摘もある。
今上期(4~9月)の袋麺焼そばについて、インテージ市場アナリストの木地利光氏は「カップ麺のブランドから4月に発売された新商品や、韓国風の商品群が好調を維持していることが寄与」と評価する。
日清食品は、今期「日清焼そば」が高い伸び。“神の粉末”をキーワードにしたテレビCMなどのプロモーション効果が続き、地盤の西日本エリアに加え、東日本エリアでも露出が広がった。
23年から販売する「日清焼そば ポックンミョン 韓国風甘辛カルボ」が人気商品に育った効果も大きい。
三養ジャパンは「ブルダック炒め麺」に依然として勢いがある。上位フレーバーは「カルボナーラ」「クアトロチーズ」など。「ドン・キホーテ」のほか都市部の一般スーパーで露出を広げ、コンビニで採用されるケースも増えてきた。
同社は「K-FOODへの追い風がある中、市場で『ブルダック炒め麺』の認知と評価が高まり、新しい取引先の開拓が進んでいる」と話す。
明星食品は、カップ焼そばで販売好調な「一平ちゃん」ブランドから、袋麺タイプとなる「一平ちゃん夜店の焼そば 袋 からしマヨ付」を4月に東日本で先行発売し、8月上旬から西日本に拡売した。全国展開にあわせて仲野太賀さん出演のテレビCMを放映したところ、放映前後3週間の比較で週販は2倍以上(出典:インテージSRI+)に伸びた。
市場への浸透を促進するため、都内イベントでサンプリングするほか、東北・中部・九州のイベントで試食を提供する。

