逆光線(コラム)駅近という価値

駅近という価値

 駅前のスーパーが老朽化のため閉店した。仕事帰りに立ち寄る人も多く、高齢者にとっても日常の買い物を支える存在だった。次のスーパーまでは徒歩10分以上。閉店して初めて、「近さ」の価値を痛感した。

▼一方のコンビニは近年、「近くて便利」の先を目指し、店内焼き上げのパンや名店監修品、IPコラボなど独自商品を増やしている。定価販売が基本のコンビニは、NB商品では価格でスーパーに分がある。だからこそ、多少高くても「ここでしか買えない」ことが購入を後押しする。

▼9月は長雨で、仕事帰りに遠くまで買い物に行くのが億劫な日が多かった。そんな日は多少の価格差より「近さ」を選びたくなる。駅前の店に入ると秋の新作スイーツが並び、思わず3つ手に取った。こうした予定外の買い物も、コンビニならではかもしれない。

▼価格や品揃えは目に見える一方、時間や距離は数字にしにくい。それでも日々の買い物では大きな価値になる。コンビニが新たな価値を提案する今だからこそ、改めて感じる。「近い」は、やはり強い。”

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