明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズが販売好調だ。昨25年度の出荷実績は前年比二ケタ増、5年前比で約1.5倍となった。26年も新商品で袋麺タイプと「超特盛」を相次ぎ発売し勢いを加速させている。
マーケティング部の石田晃三第三グループブランドマネージャー(BM)は「既存品の強化と新商品の投入でブランドの世界観を広げ、消費者との接点を増やしている。『焼そばと言えば一平ちゃん』と第一想起してもらえる存在にしたい」と語った。
CMで独自価値が浸透
22年から3か年計画でおいしさに磨きをかけた。初年度は「ソースねり込み麺」、23年は液体ソースとふりかけ、そして24年は代名詞である「からしマヨネーズ」をリニューアルした。

石田BMは「それぞれプロモーション等を通じて『一平ちゃん』の魅力を訴求したが、なかでも24年は仲野太賀さんを初起用したCMが好評。独自価値の『からしマヨネーズ』が改めて浸透し、ユーザーの間口も広がった」と手応えを話す。
25年は発売30周年を迎え「ショートケーキ味」など話題性のある新商品を投入。キャンペーンでは景品に「からしマヨボトル」(約30回分)を用意し盛り上げた。
「24年頃から定番レギュラー品との相乗効果でシリーズ品の『やみつき塩だれ味』と『醤油バター明太子味』も販売好調。店頭でソース以外のバリエーションも広げ、カップ焼そば市場をさらに活性化したい」と述べた。
袋麺で食シーン広げる
新商品「一平ちゃん夜店の焼そば 袋 からしマヨ付 5食パック」を4月に東日本で先行発売し、8月上旬から西日本に拡売した。全国展開にあわせて仲野さん出演のテレビCMを投下。その効果は大きく、市場データ(インテージSRI+)によると、放映前後3週間の比較で週販は2倍以上に伸びた。

最大のポイントは、フライパンで炒めることで本格感が増すことだ。お祭りの夜店で食べるようなソースの香ばしさがさらに引き立ち、オリジナルのからしマヨネーズでコク深い濃厚なおいしさに仕上がる。
石田BMは「ブランドに底力がついた今だからこそ発売できた。ぜひ肉や野菜など具材と一緒に調理しておいしく食べて欲しい」とアピールする。
一方、「商品の認知度はまだ低い。特に東日本では即席袋麺の焼そばを調理する文化から醸成していく必要がある」とした上で、「逆に考えれば大きなポテンシャルがあるということ。即席麺だけでなく、マーケットの大きいチルド麺も含めた焼そば全体の需要を開拓したい。『一平ちゃん』ブランドを家族や仲間で食べていただく新たな機会につながれば」と期待を寄せた。
トライアルを促進するため、都内イベントでサンプリングするほか、東北・中部・九州のイベントで試食を提供する。
「同 超特盛」を8月24日に新発売した。ソースねり込み麺がたっぷり180g入る。生産ラインへの設備投資でボリューム感ある麺塊1玉を実現したこともポイントだ。
また開発時の調査で汁なしカップ麺の超大盛サイズは「途中で食べ飽きる」との意見があったという。「からしマヨネーズ」を2つ入れて“追いマヨ”ができるようにした。
「既存の『一平ちゃん』ファンに加え、より若い世代の方にも手に取ってもらえたら」(石田BM)。
