ニコニコのりは9月発売の秋季新商品で、同社として初めて愛知県鬼崎産の原料を使った焼海苔を発売する。3月に発売した韓国スナック「キムブガク」の新フレーバーも2種類追加し、海苔の食シーン拡大を図る。
7月31日に都内で開いた新商品発表会で、白羽清正社長は2025年度国内海苔漁期の後半をこう振り返った。
「3月の降雨で一部色戻りが見られたが、全体的には色落ちが進行し、各社の資金的余裕もなくなり相場が下落した。色のあるもので単価20~10円台。色落ちしたものは一ケタ台。品質の悪い海苔網は早めの撤去が進み、生産枚数は54億3000万枚で昨年を下回った」。
一方、韓国産は日本の相場下落と原料の低品質で相場が下落、中国産も相場は下がり「3か国とも平均単価はやや落ち着いた」と説明。国産の減産と不安定な相場、店頭売価の高騰による海苔離れを海苔業界の課題と捉え、「海苔の新たな価値訴求とお客様との接点づくりの強化に取り組む」と白羽社長は言う。
商品施策では、高品質製品の拡充や菓子カテゴリーの強化に注力する。
新商品の「愛知県鬼崎産一番摘原料使用焼のり7枚」(板のり7枚、参考本体価格1000円)は、九州有明海産・瀬戸内海産に続く「JAPAN PREMIUM一番摘」シリーズの第3弾で、黒味を帯びた上質なツヤが特徴。白羽社長は「もう一度海苔を指名買いしてもらいたい。その価値を感じられる商品」と自信を見せる。
海苔と米粉でつくる韓国スナック「キムブガク」は、第1弾の「しお味」「チーズ味」を3月の発売から4か月間で合計14万個販売した。今回、新たに「わさび味」「コーンポタージュ味」を発売する。いずれも40gで、参考本体価格は420円。

国内商品で一般的なライスペーパーを使う製法ではなく、米粉を塗り、一度乾燥させてから油で揚げる伝統的な製法でサクサクした食感を実現した。商品開発部商品開発課の北尾真也氏は、まだキムブガクの認知度を高めるフェーズにあるとして、「新たな定番スナックとして定着を目指す」と意気込みを語った。
さらに、22年に立ち上げた化粧品ブランド「EMILUS」から「頭皮化粧水」を開発した。
同年発売の「ツヤ肌メイクフィックスミスト」に続く第2弾で、ヒアルロン酸に匹敵する保水力を持つ「スサビノリエキス」を配合し、頭皮環境を整える。大手ECサイトや美容室で11月の発売を予定する。
海苔業界では「海苔で健康推進委員会」が9月6日を「黒い海苔の日」の記念日に定め、イベントの開催を予定している。白羽社長は「海苔の新たな需要創造に向けて、規模を拡大しながら海苔業界全体で腰を据えて取り組みたい」と語った。
ニコニコのりは7月14日に「おにぎりこんが」のフランチャイズ運営2号店を「グランフロント大阪」に出店し、消費者との接点づくりにも力を入れている。
