加工食品即席麺・即席食品「麺の明星」を究める ノン...

「麺の明星」を究める ノンフライ製法に強み 明星食品開発研究所開発部部長 河村守也氏

 明星食品は、長年培ってきた独自の製麺技術に磨きをかけ、インスタントラーメンのさらなる進化を目指している。2025年から新たなキーワードに「麺の明星」を掲げた。開発研究所で麺を担当してきた河村守也開発部部長は「当社は伝統的に技術的なアプローチを重視する企業文化がある。安全・安心を大前提に新しいおいしさへのチャレンジを実践し続けてきた。次世代を担う若い開発スタッフにも受け継いでいく」と話した。

 同社は1950年に乾麺メーカーとして創立され、54年に国内初の室内移行式自動乾燥機を開発。59年に即席麺の製造を始め、業界初のスープ別添ラーメン(62年)、一世を風靡した「中華三昧」(81年)などでパイオニア精神を発揮してきた。

 近年、同社を象徴する技術の一つに独自のノンフライ製法がある。複数の乾燥方法を組み合わせ、麺内部にある気泡の大きさや数を自在にコントロール。極細麺・細麺・中細麺・太麺・極太麺と多彩な太さ、食感を実現している。

河村守也氏
河村守也氏

 河村部長は「麺の中の気泡をコントロールするため、気泡を大きくしたり、小さくしたりしている。乾燥工程や条件を選定・調整し、研究を重ねて精度を高めてきた」と説明する。

袋麺「明星 麺神(めがみ)」シリーズでは最新の製法で超極太麺を開発。3層麺製法を組み合わせ、もち小麦を配合(※小麦粉中、もち小麦を5・3%使用)することで、従来の常識を超えるもっちり食感も実現した。

 「チャルメラ バリカタ麺豚骨」の極細バリカタ麺も唯一無二の存在。短時間の乾燥処理で細かい気泡を実現し、しっかりとした硬さ、歯切れの良さ、小麦の風味が楽しめる麺に仕上げた。

 一方、同社はねり込み麺へのこだわりが強いことでも知られる。ソースやスープとの一体感を高めたり、味に厚みが増したりすることが特長だ。

 代表格は「一平ちゃん夜店の焼そば」の“ソースねり込み麺”。1995年の発売当時、カップ焼そばでは後発だったため、差別化を図る一環で考案された。味わいに加え、食欲をそそる麺の見た目にも効果を発揮した。

 「一平ちゃん夜店の焼そば」
 「一平ちゃん夜店の焼そば」

 22年秋、看板商品「チャルメラ」ブランドで“ホタテだしねり込み麺”が登場。長年にわたりスープの隠し味を担ってきたホタテの旨みがさらに楽しめる一杯となった。

 23年春、「一平ちゃん夜店の焼そば」で「やみつき塩だれ味」「醤油バター明太子味」を“オニオンねり込み麺”にブラッシュアップ。コクのある旨みに磨きをかけた。

 河村部長は「当社の商品開発では麺とスープ(ソース)が相乗効果を発揮し、おいしさが高まるようバランスを大事にしている」とした上で、「ねり込み麺は工場での製麺適正や保存時の品質変化など数多くの課題をクリアしなければならない。これまで30年におよぶ試行錯誤の蓄積があるので、以前に比べて開発スピードが上がっている」と自信を見せる。

 「チャルメラ」シリーズ
 「チャルメラ」シリーズ

 今後に向け、おいしさの追求はもちろんのこと、健康に配慮した商品開発にも注力したい考え。現状は「ロカボNOODLES」シリーズとして、低糖質でカロリーを抑えながらおいしさにもこだわったカップ麺を商品化。なかでも「同 コク旨ソース焼そば」は麺にガーリック、ジンジャー、ごま油をねり込み、食べ応えある一皿に仕上げた。

関連記事

インタビュー特集