逆光線(コラム)酒税改正は「企業努力つぶし...
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酒税改正は「企業努力つぶし」?

 今年10月1日の酒税改正で、これまで麦芽比率などによって分かれていたビール類の酒税率が統一される。これに関してネット上でよくみられる言説に「せっかくメーカーが安く販売できるよう工夫して発泡酒などを開発してきたのに、増税で企業努力をつぶすのか」というものがある。

▼だが当のメーカーからはそうしたぼやきを聞いたことがなく、いつも違和感を覚える。開発する側の視点からは、むしろ話は逆なのではないか。

▼品目によって異なる税率が設定されていたので、それに応じて異なる価格帯ごとに製品を開発してきた。低税率の発泡酒・新ジャンルでは必然的に、原料などの制約のなかで「いかにビールに近づけるか」を主軸とした競争になる構造があった。

▼そんな従来の構図からの脱却を意味するのが、酒税率の一本化である。税率区分による制約や画一的な尺度のもとでの勝負から、ブランドごとの多様な味わいや個性、ストーリーを競うステージへ。長期的には縮小が避けられない酒類市場で、いかに独自価値を磨きファン獲得につなげるのか。ビール好きの一人としても、10月以降の展開が楽しみだ。

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