飲料系飲料ミネラルウォーター 差別化...
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ミネラルウォーター 差別化へ創意工夫 容器・容量・ラベルで

 原材料が水(鉱水)だけに差別化が難しいミネラルウォーター市場で創意工夫の動きがみられる。ブランドの世界観を伝えるコミュニケーションに加えて、近年、顕著にみられるのが容器・容量・ラベルの取り組み。

 ミネラルウォーターにおいてパーソナル大容量という需要を新たに開拓したのは、サントリービバレッジ&フードの「サントリー天然水」1L。

 家庭向けの中容量サイズという考え方から、一人でたくさん飲みたい人向けのパーソナル大容量という考え方に発想を転換し、2024年5月に持ち運びやすい胴径・形状へ容器を刷新したところ好調に推移。2025年販売数量は対前年約3割増と大幅に拡大した。

 1Lでの手応えを受けて、今年3月10日には「サントリー天然水」375㎖ペットボトル(PET)を新発売して容器容量を拡充した。

 375㎖はパーソナルコンパクトの考え方の下、「サントリー天然水」の中で最も直径が小さく、小さな鞄にも入れやすいスリムな形状を採用し、飲みきりに適したものとして開発された。

 サントリーの佐藤匡ブランドマーケティング本部課長は「1Lがうまくいったことを含めて水にはいろいろなニーズがあると考えている。375㎖は水分摂取量がそれほど多くないシニアの方や身体が小さい女性の方にも手に取っていただけると考えている。シーンとしては、ちょっとしたお出かけなど水を持ち運ぶニーズに対応できる。暑い時代なのでこまめな水分補給として小さな鞄に入れるのに適している」と説明する。

 「い・ろ・は・す天然水」(コカ・コーラシステム)も285㎖PETで同様のニーズを見込んでいる模様。

 285㎖PETを「ちょっとしたのどの渇きにピッタリの飲みきりサイズ」(日本コカ・コーラ)と位置付けており、外出時の手軽な水分補給ニーズを取り込むべく打ち出しを強化している。

 アサヒ飲料は、「おいしい水」ブランドで「生活をラクにする水」をテーマに掲げ、新TVCMやキャンペーンを展開するなどしてシンプルecoラベルのはがしやすさを前面に押し出して訴求している。

 その理由について、アサヒの内田勝大マーケティング本部ウォーター・マーケティング部プロデューサーは「ミネラルウォーター市場には非常に強い競合ブランドが存在しており、競合と被らないようにしっかり差別化していく必要がある。(ブランド資産である)深井戸水の訴求をものすごく引いた目で見ると競合とあまり変わらないため、独自価値を提供していくことが必要だと考えた」と説明する。

 価値創出に期待が持てる新たな兆候としてはアルコール代替が浮上。北米のバーやナイトクラブでは缶容器のミネラルウォーターや炭酸水がアルコール代わりに飲まれていることを受け、ロッテは缶容器の「THE DAY〈ナチュラルミネラルウォーター〉」と「THE DAY〈スパークリングウォーター〉」の2品を5月5日に首都圏のセブン-イレブンで発売開始した。

(5月13日付本紙に「ミネラルウォーター特集」)

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