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グルメ杵屋・神戸物産 海外機内食事業に参入 共同出資で合弁会社設立

 グルメ杵屋と神戸物産は、「参入障壁が高い」(椋本充士グルメ杵屋社長、沼田博和神戸物産社長)とする機内食事業の海外市場に参入する。

 4月8日付で共同出資による合弁会社を設立し、LSGグループがアジア・太平洋地域で機内食事業を展開するLSGAPACの事業(対象15社)の株式を取得する。これにより両社とも事業の新たな柱を確立させ、既存事業とのシナジー創出を見据える。同日、両社が大阪市内で会見を開いた。

 LSGAPACは、アジア太平洋地域を代表する航空機向けケータリング会社。韓国、タイ、香港、カナダなど7か国で展開し、従業員は約3500人、25年に提供された機内食は3130万食で、売上高は3億5000万ユーロ(約650億円)。

 LSGAPACの売却の背景に関して両社長は、コロナ禍を経たLSGの事業再編を挙げた。今回の買収額は約3億ユーロ(約550億円)。

 神戸物産(年商5500億円)は売上高の9割以上が業務スーパーとその関連で「次の柱となる事業を世界中から探していた」(沼田社長)ところ、市場の伸長が見込まれている「機内食事業に魅力を感じた」とする。

 同社の業務スーパー事業は主力は国内だが海外も見据えていること、国内ではレストランや惣菜事業も展開していることから、機内食事業が加わることで①海外展開の加速②PBなど競争力ある商品の供給拡大③LSGの各国での調達強化におけるシナジーを見据える。

 グルメ杵屋(年商420億円)は、主力のレストラン事業(売上構成比58%)に次ぐ柱が関西国際空港で展開する機内食事業(同16%)で、同事業の参入障壁が高い理由について椋本社長は「厳格な衛生面などの品質管理のノウハウの蓄積」と、空港内に工場を有していることを挙げる。

 今後はそのノウハウ等を生かし、LSGが各国で生産している和食のクオリティを高めることなどとともに、国内の機内食事業のノウハウを生かし、新市場である海外での機内食事業で成長を見据える。

 合弁会社の名称は「MEAL HUB」で、社長は沼田社長が兼務する。資本金100万円の出資比率は神戸物産が100%だが、M&A実行までに必要資金を両社から増資として拠出予定で、グルメ杵屋の比率は18%程度となる見込み。

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