産学官連携「第30回 安藤百福賞」 大賞に東大大学院の高柳教授 骨免疫学で健康長寿に貢献

「第30回 安藤百福賞」 大賞に東大大学院の高柳教授 骨免疫学で健康長寿に貢献

 「食創会 ~新しい食品の創造・開発を奨める会~」(会長:小泉純一郎元内閣総理大臣)は3月10日、「第30回安藤百福賞」で最高賞の「大賞」を受賞した東京大学大学院医学系研究科免疫学の高柳広教授の記者会見を開催した。

 安藤百福賞は1996年に創設。後援は文部科学省、農林水産省。食科学の振興ならびに新しい食品の創造・開発に貢献する独創的な研究者、開発者およびベンチャー起業家を表彰しており、大賞の選出は17例目となった。今年度の受賞テーマは「骨と免疫をつなぐ新領域『骨免疫学』の提唱と健康長寿社会への貢献」。

 高柳教授は「私自身は整形外科の医師として、関節リウマチの治療、骨を壊す破骨細胞、骨と免疫の相互作用などを研究し、それが脳や神経にも影響することが分かってきた。健康を維持するには食事と運動が大切だが、今後は骨の免疫や脳の力に資する食品の開発にも役立てれば」と話した。

 食創会を主宰する安藤スポーツ・食文化振興財団の安藤宏基理事長(日清食品ホールディングス社長・CEO)は「過去10年で9例目の大賞を選出できて大変うれしく思っている。骨免疫学の研究は健康長寿を実現するために重要。17年度大賞を受賞した坂口志文氏は昨年、ノーベル生理学・医学賞を受賞。高柳教授の今後にも大いに期待している」などと述べた。

 表彰式には高柳教授をはじめ、「優秀賞」を受賞した「植物性良質タンパク質源としての米および高タンパク質米の利用に関する基盤研究」の松田幹福島大学理事、「藻類成長促進因子を用いた有機あおさ海苔の完全陸上養殖と通年養殖システムの開発」の山本博文徳島文理大学薬学部教授、「発明発見奨励賞」を受賞した「腸管神経の食分子センサーを標的とした次世代健康戦略の創出」の尾畑佑樹テキサス大学サウスウェスタン医学センターアシスタントプロフェッサーも出席。小泉純一郎会長から表彰状と副賞が贈られた。

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