13.2 C
Tokyo
9.4 C
Osaka
2026 / 03 / 04 水曜日
ログイン
English
製粉パスタ日清製粉ウェルナ 追い風つかみ好調のパスタを強化 「青の洞窟」刷新、「イタリアンを、もっと奔放に。」 

日清製粉ウェルナ 追い風つかみ好調のパスタを強化 「青の洞窟」刷新、「イタリアンを、もっと奔放に。」 

 日清製粉ウェルナは「青の洞窟」のリブランディングと、パスタをはじめとした2026年春の新製品の投入を通じた戦略を発表した。

 2月3日に都内で開かれた発表会で岩橋恭彦社長は「当社のパスタ出荷は好調だ。(好調要因に)三つの風を感じている。一つ目は物価高による内食への風、二つ目はコスパの良さや簡便でバラエティー性も高いというパスタ自体への風、もう一つは、昨年4月に実施した『マ・マー』のリブランディングとロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手を起用したCM、そして昨秋からの生パスタ作戦だ」と取り組みの手応えを語った。

 さらに岩橋社長は「国内の人口減とコスト上昇には辛抱強く取り組まなければいけない。コストダウンや価格改定は実施するが、食品メーカーとして付加価値を持続的に提供できるかが、今後のカギになる」と課題についてもふれた。

 コロナ禍以降、日本人のパスタの消費量は増え、特に25年はコメ不足・物価高でパスタへの主食シフトが見受けられた。同社では生活者の多様なニーズに合致したパスタの価値について取り組みを通じて最大化するとともに、生パスタの市場創造など新たな価値の提供に力を注いでいる。コストダウンや価格改定だけでなく「おいしさと利便性・時短の両立など」サステナブルな付加価値化を目指す。

 家庭の定番ブランドの「マ・マー」は70周年を機にリブランディングを実施。プレミアムイタリアンブランドの「青の洞窟」は1995年に誕生。リニューアルを経て、発売15年の2010年にリブランディングを実施した。「欲深い大人の濃厚イタリアン」をコンセプトとし、その後もリニューアルや「Piccolino」シリーズを展開。今春は2度目のブランド全面刷新となった。ブランドの売上は11年比で約3倍に。1人前レトルトパスタソースの市場シェアは4割以上でトップを占めるまでに成長した。

 日本ではイタリアンに対する楽しみ方が多様化。身近にイタリアンを楽しみ、生活に取り入れるよう独自に進化してきた。こうしたライフスタイルや嗜好、消費動向の変化に対して「青の洞窟」の新たなステートメントを「イタリアンを、もっと奔放に。」とし、本場のイタリアンをベースに、自由・奔放に創造し、おいしさの追求を表現した。新たなブランドロゴに入る3本線は洞窟から見える水面をかたどったシンボルで、「食の驚きと感動」「欲望の解放・自己の肯定」「いままでにない体験・歓び」を表している。パッケージにはロゴを大きく記載し、躍動感のあるシズル写真を全面に使った。

 「青の洞窟」常温ソースは新製品10品、リニューアル12品。「青の洞窟」ならではのおいしさを追求しつつも、レトルト製品は電子レンジ調理が可能に。そのほか常温タイプの生パスタ3品と、「Piccolino」シリーズの冷凍パスタを2品投入した。新製品投入による生パスタの需要喚起も引き続き展開する。

 競争が激化する冷凍パスタ市場では再構築を実施。市場のさらなる拡大に向けて、自社の技術力とブランド力を生かし冷凍パスタの価値向上に注力する。

 冷食カテゴリーではパスタは餃子の次に多く喫食されている。冷凍パスタ市場は規模の面で伸びしろはあるが、200円未満の商品が過半数と安価なため製品価値が伝えきれていない課題があった。

 同社ではコモディティー商品と両にらみで付加価値製品の販売も強化。生活者のメリハリ消費の二極化の動きに対応する。付加価値化を推進すべくブランド力では「青の洞窟 Piccolino」を、製法面などによる差別化では「マ・マー ソテースパゲティ」シリーズを中心に提案。26年春の家庭用新製品とリニューアル品は60品。年間売上目標を100億円としている(業務用含む)。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。