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大森屋 海苔は値頃感 ふりかけは〝らしさ〟を

 大森屋は海苔原料が高騰する中、値頃感を打ち出せる新製品を投入する。ふりかけは好調なシリーズを強化することで、今期V字回復を狙う。

 25年9月期は主原料の海苔が高騰した影響などで、売上高は1・3%増加したものの9800万円の経常損失を計上した。稲野達郎社長は「売上は上回ったが、2~3割の値上げをした上での数字なので、物量は落ちている」と振り返る。

 今期は売上高が9%増の180億円、経常利益は3億2千万円を計画。「前期の厳しい数字を転機とし、全社一丸で目標達成を目指す」(稲野社長)と強調する。

 海苔は使いやすい4切24枚の「味のり」と「焼のり」(韓国産)、2切24枚の「国産焼のり」などを発売。「切り方や内容量など、さまざまな工夫により値頃感を出し、お客様の手に届きやすい製品を供給する」(同)狙いだ。

 ふりかけは好調な『秘伝味付海苔たっぷり』シリーズに「あおさわさびふりかけ」を投入。「同シリーズは前回のリニューアルで活性化したので、1品増やすことで面としての展開を強化したい」(同)としている。スープも「和風だし香る海苔たっぷりスープ」を発売する。

 稲野社長に今期の商品戦略などを聞いた。

 〇…昨年までは値頃に耐えられるだけの上げ幅だったが、今年は2~3割上がり、値頃感から外れた。売場を見ると高いと感じるが、そうしなければ利益が出ないのが現状だ。

 コンビニでは海苔を使わないおにぎりが増え、若い世代にとってそれが当たり前になると海苔離れにつながる。それを防ぐとともに、海苔を巻いたら、おにぎりがよりおいしいというのを認識してもらわなければならない。

 ふりかけは主力の「緑黄野菜」「小魚」をリニューアルするとともに、今回「あおさわさびふりかけ」を好調シリーズに追加した。これだけ海苔が乱高下する中で安定的な収益を上げるには、海苔以外の製品をしっかりと売り、海苔が厳しい時にもそれをカバーできるよう商品構成を変えなければならない。

一方、これまで海苔で商売してきたので、ふりかけでもスープでも海苔メーカーらしさをアピールすることが大事。それが今回の新製品となる。

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