伊藤忠商事はヤマエグループホールディングスとの間で、菓子卸事業の資本再編で合意した。
伊藤忠商事はヤマエGHD傘下のコンフェックスHDの株式40.8%を取得し、同社を持分法適用関連会社とする。コンフェックスHDは伊藤忠グループで大手コンビニ向けの菓子商品供給やPB商品の開発を手掛けるドルチェを完全子会社化し、両社の菓子卸売事業を統合する。統合後のコンフェックスHDの出資構成はヤマエGHD59.2%、伊藤忠商事40.8%。ドルチェを加えたコンフェックスHDの売上高は4000億円規模となり、国内菓子卸トップとなる見通し。
菓子市場はインバウンド需要の拡大や食シーン提案の活発化を背景に、「今後も拡大が期待されている」(同社)。流通額約2兆円と推定される国内菓子卸業界において、菓子卸には全国を網羅する商品調達・供給力に加え、商品開発・物流・マーケティング力など、小売業やメーカーに対する総合的な機能提供が求められている。
こうした中、コンフェックスHDでは、統合によりドルチェが有するコンビニエンスストア向けのノウハウ等を組み合わせ、「あらゆる取引先にとってなくてはならない菓子卸となることを目指していく」との方針。
伊藤忠商事では経営方針「The Brand-new Deal~利は川下にあり~」のもと、多様化するニーズを的確に捉え、川下ビジネスを開拓・進化させながら事業領域の拡大を目指すとしている。
