日本気象協会 biz tenki
トップニュース板チョコ 200円台へ高騰...

板チョコ 200円台へ高騰 逆風下も「明治ミルクチョコレート」と「ガーナ」が好調

 カカオ豆の歴史的な価格高騰の影響を受けて、チョコレートの中でもカカオ原料の使用比率が高く植物油脂の代替が難しいカテゴリの一つである板チョコレート(板チョコ・無垢チョコ)の販売価格が上昇している。

 インテージSRI+によると、板チョコの平均個数単価(税別)は2022年1月の96円を起点とすると上昇基調にある。急騰したのは今年7月で、6月と比べて20円プラスの171円に達した。以降、200円台へと高騰し続けている。

 インテージ市場アナリストの木地利光氏は「板チョコは税抜き個数単価で170円を超えた25年7月以降、個数前年比が80%台で推移している。手に取りやすい価格だった板チョコで、値上げによる割高感から買い控えの動きがみられる」との見方を示す。

 こうした値上げ基調の中、販売数量減少による販売金額の減少に陥ることなく好調に推移しているのは、「明治ミルクチョコレート」(明治)と「ガーナ」(ロッテ)の板チョコ。
 「明治ミルクチョコレート」は6月に実施した価格改定による消費の冷え込みを打ち返して好調を維持。

 インテージSRI+によると、「明治ミルクチョコレート」の販売金額は4-6月で前年同期比二ケタ増、価格改定後の7-9月も一ケタ増を記録した。

 好調要因について、明治の吉田彰グローバルカカオ事業本部カカオマーケティング部部長はスイーツなどの手作り需要の高まりを挙げる。

 「比較的安価で満足感が得られる経済的価値もあるが、手作り需要の高まりのほうが大きいと考えている。洋菓子の価格上昇も影響して製菓材料の好調が続いている」との見方を示す。

 ロッテも「ガーナ」板チョコで7月に価格改定を実施したものの好調を維持している。「ガーナミルク」「ガーナブラック」「ガーナホワイト」などのガーナ板チョコレートは、前期(3月期)の売上高が前々期比31%増となった。

 上期売上高は既存品の好調に加えて、「プレミアムガーナ」を除いて5年ぶりの板チョコ新商品として4月に新発売した「ガーナ抹茶チョコレート」の純増効果もあり37%増となった。
 今年に入り、チョコレート市場の店頭価格が依然、上昇傾向にある中、「ガーナ」の板チョコが好調を維持できた要因は、チョコレートの喫食時に得られる幸福感に加えて「身近なブランドであることや季節催事への取り組みを強化し、手づくり需要などの使用シーンが拡大したこと」(ロッテ)とみている。

板チョコの平均個数単価
板チョコの平均個数単価

 

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。