10.5 C
Tokyo
9.4 C
Osaka
2025 / 11 / 19 水曜日
English
加工食品調味料・カレー類関西の水炊き文化復権へぽん酢との相性をPR Mizkan大阪支店
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

関西の水炊き文化復権へぽん酢との相性をPR Mizkan大阪支店

 関西に根付いた水炊き文化を盛り上げようと、Mizkan大阪支店は10月29日に外食店オーナーやマスコミを招いて発表会を催した。

 「水炊き」は昆布やかつおでだしをとり、素材の味を引き出して食べる、関西を代表する鍋料理。最初から味付けをする関東の「すき鍋」とは一線を画す。江戸時代に北前船によって大阪に北海道産昆布がもたらされ、また関西の軟水と相性が良かったこともあり、昆布を使う水炊き文化が継承された。

 いまでこそ水炊きにはぽん酢が合わせられるが、ぽん酢はもともと江戸時代にオランダから柑橘系カクテルとして入ってきたもので、明治時代に鍋料理の普及とともに調味料として広がった。

 Mizkanの第7代目中埜又左衛門が博多で、鶏の水炊きの漬けだれとして出された味付けぽん酢に出会い、これをヒントに商品を開発。1964年に「ミツカンぽん酢〈味つけ〉」を発売して、これまで外食店で食べられていた水炊きが一般家庭で普及。その後同社が、焼き魚やハンバーグなどの調味料としてメニュー提案を強化した結果、通年商材のぽん酢が定着した。

稗田旭支店長
稗田旭支店長

 発表会では、かつての柑橘と醤油を合わせたぽん酢と、Mizkan「味ぽん」の味くらべ。また進化系水炊きとして御所坊やさかばやし(神戸酒心館)、日本料理・湯木の創作鍋の試食を提供した。これらの鍋は各店舗で一般提供する。

 冒頭に稗田旭大阪支店長があいさつを行い、「昨年に『味ぽん』が発売60周年を迎えた。今回の企画を通して、地元の名店には地域食材を使った、ユニークな水炊きを創作してもらった。素材の味を生かした水炊きと、ぽん酢との相性を見直してもらうきっかけになって欲しい」などと話した。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点