日本スナック・シリアルフーズ協会は11月15日、豊洲公園(東京都江東区)で開催された牛乳・乳製品の祭典「ミルクフェスin豊洲」に日本乳業協会と共同でブースを出展しサンプリングと試食を通じて会員各社のシリアルをアピールした。
同業界2団体の協働と日本スナック・シリアルフーズ協会の出展は今回が初めて。
協働によりシリアルと牛乳・乳製品双方の市場活性化を図る。

協働を呼びかけたのは日本スナック・シリアルフーズ協会の伊藤秀二会長。
ブースで取材に応じ「一緒にやるという話は進んでいたが、具体的に何をするかを決めるのに時間がかかってしまった」と振り返る。
会員企業であるカルビー、日清シスコ、日本ケロッグ合同会社、日本食品製造合資会社のシリアル4社の協働も今回が初となる。
「当協会はスナックとシリアルが合体した団体。ポテト部会はポテトフォーラムなどのイベントもあり馬鈴薯の原料が不足したときは結束したが、シリアルはこれまで共通の仕事がなかった」という。
2024年、需要喚起と原材料の安定調達を目的にシリアル部会を立ち上げた。
「我々の業界の中では当然競争していくが、業界全体を大きくしていかなければならない。牛乳の消費促進を含めて、我々がシリアルを宣伝していけば、シリアル・牛乳両方の需要が高まっていく」と語る。

とりわけ協働の必要性を呼びかけるのは、子どもへのコーンフレークのアピール。
「小さなお子様へのアピールというのは、少子化が進む中で各社が単独で何かをやろうとしてもなかなか難しい」とみている。
今回の共同出展を契機に日本乳業協会との連携強化を視野に入れる。
「各地区に乳業協会や乳業メーカーがあり、各地区からもご要望をいただければ我々のメンバーが訪れて活動するといったことも受けたい」と述べる。
間食需要を狙いスナックと牛乳をセット提案にも触れる。

「おやつにスナックを牛乳と一緒に食べると、食べ過ぎ防止になり、おやつを食べる罪悪感も払拭できる。各社が健康的なスナックを作り出していることもあり、間食に牛乳も普及させるように広げる可能性もある」と意欲をのぞかせる。
会場では、シリアルと牛乳・ヨーグルトの試食1200食、シリアルのサンプル2000食の配布、シリアルにまるパネル展示などを行った。
ミニステージでは牛乳・ヨーグルトとシリアル(コーンフレークとグラノーラ)の食べ合わせに関するトークショーも2回実施した。


