逆光線(コラム)メリハリ消費の限界

メリハリ消費の限界

物価高騰で強まる節約志向。わが家も例に漏れず、締めるところは締めていこうと、週末の買いだしではチラシチェックから余念がない。いざ店頭へ。チェックした「広告の品」を渡り歩く様子は、まるでオリエンテーリングのようだ。

▼また別の週末。せっかく締めた財布の紐が、「物産展」で一気に緩む。試食の誘いを上手く潜り抜けたと思いきや、会場を出た時には買い物袋に戦利品がしっかり収まっている。「調子に乗り過ぎた」という反省と「たまにはいいじゃないか」との言い訳が交錯する。

▼物価高が進む中で、「メリハリ消費」がよく言われる。普段は質素な生活でも、自分が好きなものや、ここぞというときには出費を惜しまないというものだ。「推し活」はその好例だろう。しかし、外食や旅行などの身近な贅沢においても、メリハリをつける余裕すらなくなってきたというのが庶民の実情ではなかろうか。

▼株価が最高値を更新しても実質賃金は上がらぬまま。連日目に映る、耳にする権力争いの果てが、さらに人々を追い詰めることにならぬよう祈るばかりだ。

カナエ モノマテリアルパッケージ

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。