江崎グリコ初の冷凍幼児食「cotote」販売開始 多彩な食材で食体験育む

江崎グリコは9月30日から、1~3歳の幼児期を対象とした冷凍幼児食ブランド「cotote」を公式オンラインショップにて発売開始した。現代の親が抱える「偏食」や「食事に手をかける時間がない」といった、子どもの食に関する様々な悩みの解決を目指し、子どもの健やかな成長と家族の豊かな食卓時間を支援する商品群を展開する。

同日に都内で開かれた記者発表会では、木村幸生執行役員が創業理念と食事事業の歩みを紹介。「子どもの健康を社会課題と捉え、創業当時から事業を通じ社会貢献を目指してきた」と述べた上で、「食べること・遊ぶことは子どもの二大本能。創業の精神を受け継ぎ、健康と美味しさを両立する商品づくりを続ける」との姿勢を示した。

続いて、皆川祐輔健康事業マーケティング部幼児ブランド担当がブランド概要を説明。大きなコンセプトを「初めての食事からたくさんの食材に触れる食経験を育む」とし、14種類のメニュー(ステップ1=1歳~1歳半頃向け8品、ステップ2=1歳半~3歳向け6品)から展開する。野菜はすべて国産で、1食10種類以上、全メニューで50種類以上の食材を使用し、色彩や食感など五感に訴える工夫を凝らした。ECを基盤に展開し、成長段階に応じた商品提案を強化する方針だ。

「忙しい毎日の中でも、子どもに様々な食材に触れてほしいという親の願いを形にした。栄養バランスはもちろん、食事の時間を楽しくすることを重視している」(皆川氏)。

同会では大阪総合保育大学の大方美香学長も登壇。「この時期は五感の発達が著しい。彩りや香り、噛み応えなど多様な体験が情緒や食習慣の基盤になる」と、幼児期の食体験の重要性を解説した。