加工食品冷凍食品繁忙期の冷凍保管をサポート 最新設備で小口も柔軟対応 霞ヶ関キャピタル
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繁忙期の冷凍保管をサポート 最新設備で小口も柔軟対応 霞ヶ関キャピタル

不動産・物流事業などを手がける霞ヶ関キャピタルが最新の冷凍保管サービスを拡大している。

記者は昨年11月に本格稼働した冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ」(埼玉県入間郡)を視察。国内初となる1ケース・1日単位からの預け入れが可能で、年末のおせちやクリスマスケーキ、夏場のアイスクリームなど季節波動の大きい食品にも柔軟に対応する。同社子会社でサービスを担うX NETWORK(クロス・ネットワーク社)の轟木和誠オペレーション企画部シニアヴァイスプレジデントは「繁忙期など冷凍倉庫の利用で困りごとがあれば相談して欲しい」と話す。

霞ヶ関キャピタルは冷凍食品の需要拡大に応えるべく22年から冷凍冷蔵倉庫事業を本格化。すでに全国10か所以上で稼働し、現時点も10以上の物件を開発中だという。

なかでも昨年秋にクロス・ネットワーク社が冷凍保管の小口ニーズや季節波動に応える新サービス「COLD X NETWORK」を開始。その第1弾で「LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ」がオープンした。同様のサービスは25年11月に仙台、26年春に名古屋、東扇島でも稼働予定。

倉庫の利用にあたっては電話やFAXでの予約は不要。WEB上でユーザー登録し、空き状況の確認や入出荷予約まで完結できる圧倒的な使いやすさも強みとしている。

「LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ」
「LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ」

「LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ」は延床面積9622㎡に入出荷エリア、自動倉庫などを備える。まず驚かされるのは独自システムにより省人化が徹底されていることだ。検品は入荷した商品とパレットのバーコードをハンディスキャナーで読み取るだけで完了。その後はフォークリフトでオリジナルのパレットチェンジャーにセットすれば、荷物を専用のパレットに乗せ換えて入庫の準備が完了する。

冷凍自動倉庫はマイナス25℃対応で4190パレットを高密度に収納。高さ約20mのラックが10列並び、5台のクレーンが荷物を縦横無尽に運ぶ。極寒の環境下、基本的に作業は無人で行われる。なお4190パレットのうち、2000パレットは食品物流のSBSゼンツウから寄託を受け、残り2190パレットは自社の受託分としている。

これまでの稼働状況について、轟木氏は「利用はスポットでの小口配送が大半を占める。直近は自社分のうち1900パレットが利用され、1800パレットをアイスクリームが占める。季節変動が大きいが、一般的な冷凍食品や水産素材などの取り扱いも増えている」とした上で、「当社は物流の専門人材が多く在籍する。どんな案件でも柔軟に対応を検討させていただきたい」などと述べた。

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