14.9 C
Tokyo
15.5 C
Osaka
2025 / 11 / 05 水曜日
English
飲料系飲料暑い夏大歓迎の飲料業界 だが異常な暑さは“過ぎたるはなお及ばざるがごとし” 期待と熱中症対策 業界で入り混じる声
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

暑い夏大歓迎の飲料業界 だが異常な暑さは“過ぎたるはなお及ばざるがごとし” 期待と熱中症対策 業界で入り混じる声

暑い夏大歓迎の飲料業界。たが連日の異常な暑さは“過ぎたるはなお及ばざるがごとし”。気象庁によると7月の月平均気温は1946年の統計開始以降、7月として1位の高温となった。

7月30日、全国清涼飲料連合会(全清飲)が開催したサマーパーティーでは、暑さへの期待と熱中症対策を促す声が入り混じった。

冒頭挨拶した全清飲の本庄大介会長は「いよいよ夏本番を迎え、清涼飲料業界にとって需要期であるとともに、熱中症対策も重要となる。全清飲では、環境省の皆様と連携しホームページなどで啓発を進めている」と述べる。

来賓挨拶した農林水産省の大臣官房総括審議官の河南健氏も、熱中症対策について「今年も連日、まさに猛暑という言葉がぴったりの日が続いている。命の危険もある熱中症には、水分補給が対策の要となる。今年の夏、皆さんが健康に過ごせるよう清涼飲料の提供に各段のご尽力をいただければありがたい」と呼びかける。

全清飲の本庄大介会長
全清飲の本庄大介会長

熱中症対策を促す一方で、命に関わる危険な暑さではなく、ほどよい暑さで飲料の販売に弾みをつけたい期待もにじむ。

乾杯の発声を行った小野真紀子副会長は「今年は全国で昨年より早く梅雨明けし、毎日最高気温更新のニュースがテレビや新聞で報じられている。この暑さが私たちの努力の成果をより多くの生活者の方、消費者の方に届ける追い風となり、また業界全体をさらに勢いづけてくれると心より願っている」と述べる。

“適正猛暑”を祈願するのは、中締めの挨拶をした仲原孝志副会長。「下半期に向けて、長めの“適正猛暑”を祈念し業界の勢いをつけていきたい」と締めくくる。

なお、この日、ロシア・カムチャッカ半島沖では巨大地震が発生。津波警報が発令され、会場では沿岸地域の無事を祈願する声や各方面で避難対応などに取り組まれている従事者への感謝の声も聞かれた。
会場には関係省庁の来賓のほか会員・賛助会員ら約600人が参加した。

小野真紀子副会長
小野真紀子副会長
“適正猛暑”を祈願する仲原孝志副会長
“適正猛暑”を祈願する仲原孝志副会長

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点