逆光線(コラム)自らを客観視する難しさ
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自らを客観視する難しさ

先ごろの都議会選挙。投票を終えて出ようとすると出口調査への協力を求められた。久しぶりの体験に「へえ、今はタブレットで簡単にできるのか」などと感心していると、「出口調査?俺も答えるよ」と声をかけてきた年配男性。

▼調査員は丁重に断り「答えたい方だけを調査するとサンプルが偏ってしまうので、こちらからお願いすることになっています」との説明。なるほど。「〇人ごとに1人」など、依頼する対象を機械的に決めているのかもしれない。

▼世論調査とネットアンケートの結果にしばしば大きな乖離がみられるのも同じ理由だろう。トランプ現象の世界的な波及を背景に、日本でも排外主義的な政策を掲げる政党への支持を訴える声がネットにあふれる。ただ不思議と周囲では、そうした声を聞かない。

▼NHK世論調査では参院選で最も重視するテーマを「外国人政策」とする回答は5%。だが主張を声高に叫ぶ人々は、いわゆるエコーチェンバー現象の効果もあって自分たちが多数派だという錯覚に陥りやすい。強い信念を訴える人ほど、自らを客観視するのは難しい。

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