「辛ラーメン」絶好調 28年度200億円へ 5年で売上2倍目指す

農心ジャパンは、日本における「辛ラーメン」ブランドの売上高を2028年度までに200億円に引き上げたい考えだ。

23年度に100億円の大台を突破しており、その後の5年間で2倍を目指す計画。成長戦略部門の鄭永日(ジョン・ヨンイル)部門長は「日本で辛い食べ物が徐々に根づき、その代表的な商品として『辛ラーメン』の認知度も高まってきた」と手応えを話す。

韓国の「辛ラーメン」は来年発売40周年を迎えるロングセラー。同国では長くトップシェアであり続け、いまや世界100か国以上で販売されるグローバルブランドだ。シリーズ品で「キムチ」「ブラック」「焼きそば」などもラインアップ。23年に世界での売上は1.2兆ウォン(約1400億円)を記録し、昨24年も約10%増と伸びた。もちもちした食べ応えある中太麺に、唐辛子がきいた“うまからっ!”なスープが絶妙に絡む。

日本では02年に販売法人の農心ジャパンを設立。右肩上がりの成長をキープし、直近も10年連続で売上を伸ばしている。一般的な即席麺に比べて、若年層の購入割合が高いことも特徴。

鄭部門長は「メーンユーザーは30~40代の主婦層とみているが、韓国に関心を持ったその子どもや姉妹で一緒に食べる機会も増えているようだ。若い方の間では『辛ラーメン』を食べることにエンターテインメント性を感じ、SNS等で話題を広げながらファンになっていただくケースも多い」とする。