7.9 C
Tokyo
7.9 C
Osaka
2026 / 02 / 12 木曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)社会的価値とビジネス

社会的価値とビジネス

キユーピーは育児食事業から撤退する。来年8月末までは生産を継続するが、すでに事業終了を惜しむ声が多く寄せられている。

▼同社によると、少子化による市場環境の変化が事業を終える直接の理由ではない。共働き世帯増加や男性の育児参加などにより、市場は今後も緩やかな拡大が続く見通し。

▼原資材や製造コストの高騰が落ち着く気配はない。売上も伸び悩む中、おいしさと品質に妥協しないキユーピーの精神を貫き通せるか否かが事業継続の判断基準になったのだろう。育児食の多くを生産してきた鳥栖工場では来夏以降、別の品目を生産することになる。従業員の雇用も守られるようだ。

▼同社は65年という長きにわたり、子どもの成長を支援してきた。何事にも代えがたいノウハウは残り、別の形で子どもたちの食と健康に貢献することになる。今回の件で育児食事業は社会的価値の高いビジネスだと再認識した。ゆえに撤退は難しい決断だったと思われる。当たり前に存在していた商品がなくなる寂しさはあるが、次の展開がどのような形になるか楽しみにしたい。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。