日本気象協会 biz tenki
逆光線(コラム)食品業界の近未来

食品業界の近未来

10年後の食品業界はどうなっているだろうか。大手食品メーカーの長期経営計画や新規事業への挑戦を聞くと考えさせられる。人が生きていく上で必要不可欠な産業のため相応の規模は維持するはずだが、商品やサービスのカタチは変容していくだろう。

▼冷凍食品大手の経営者は「業務用・家庭用とも手作りからのシフトを見込む。新たな価値を提供していけば国内需要もまだまだ伸ばせる」と展望。ただし「10年後、15年後に人口減の影響が深刻になってくると見通しづらい。それまでに海外の収益を拡大しておく必要がある」と話す。

▼「将来の若い世代は料理をしないかもしれない」とは大手卸マーケティング担当の弁。タイパ・カロパなどの進化が行き着く先は、買い物も調理も後片付けも最低限で済ませられ、おいしさ・簡便・栄養を兼ね備えた食品。一部先行メーカーが勝ち組になると予測する。

▼足元ではAI革命が加速。いずれ生活者の日常に浸透し、食の世界もスマート化が進む。一方で食事のおいしさや楽しさの価値は普遍的。ニーズが多様化・細分化する中で自社の拠り所が重要性を増しそうだ。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。