12.7 C
Tokyo
16.4 C
Osaka
2025 / 11 / 05 水曜日
English
飲料系飲料競合品が増加しても好調を維持するポッカサッポロ「北海道コーン茶」の次なる一手は?
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

競合品が増加しても好調を維持するポッカサッポロ「北海道コーン茶」の次なる一手は?

 ポッカサッポロフード&ビバレッジは、コーン茶飲料カテゴリで競合品が増える中でも好調を維持している「北海道コーン茶」で、さらなる価値浸透を図るべく、SNSを活用したキャンペーンなどを展開している。

 5月19日、取材に応じた高井朋子マーケティング本部ブランドマネジメント部マネージャーは「今年も引き続き“お茶として甘さと香ばしさのバランスが良くて飲みやすい”という特徴やコーン茶がどのような飲み物であるかを伝えていく。特に“こういう時に飲んだらいい”といった飲用シーンを提案していく」と力を込める。

 この考えのもと、既に「母の日」に向けてSNSキャンペーンなど店頭露出を実行した。

 「お客様から“甘香ばしくてホッと癒される”というお声を多く頂戴していることから、このような価値がお母さんへの感謝や労いの気持ちにつながるのではないかと考え、チャレンジしてみたところ、SNSキャンペーンではたくさんのご応募をいただいた」と振り返る。

「1L 業務用北海道コーン茶」
「1L 業務用北海道コーン茶」

 シーン提案の主軸は焼肉に定める。

 「外食店への導入も拡大しており、中でも焼肉店で好評を博していることから“焼肉のお供に『北海道コーン茶』”というころまで想起していただけるようにコミュニケーションしていく」と語る。

 原材料のとうもろこしの産地である北海道にも着目して、スーパー・量販店などで実施される北海道フェアなどの企画にも積極的に参加して露出を高めていく。

 メインユーザーの20‐30代女性には、健康・美容のよいイメージも抱かれていることからドラッグストアの開拓も検討する。

 コミュニケーションは板垣李光人さんを継続起用して4月下旬から5月初旬にかけてエリアを拡大してTVCMを集中投下した。

 「昨年は首都圏と近畿で放映した。今年はエリアを拡大して、首都圏と近畿に、名古屋地区を加えて全国に『北海道コーン茶』の浸透を図った。引き続き、SNSキャンペーンやコミュニケーションを実施していく」と意欲をのぞかせる。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点