兵庫県手延素麺協同組合は10日、たつの市にて大神神社例祭を執り行った。組合と業界の発展、最盛期の商売繁盛を祈念して、毎年「揖保乃糸」の手延べそうめん生産がひと段落する時期に開催する。当日は井上猛理事長をはじめ、組合関係者、販社、製粉・機械メーカーなど納入業者ら多数が参拝した。
揖保乃糸資料館そうめんの里では特設ステージを設けて「ミス揖保乃糸」の引継ぎ式を催した。最盛期の5~7月を中心に、全国各地で行われる販売促進イベントやSNS等を通じて1年間、揖保乃糸の品質の高さやおいしさを伝える。
新たに選ばれた第24代ミスの4人を代表して小西真悠子さん(姫路市出身、会社員)が「揖保乃糸」にかけてあいさつ。「【い】ぼのいとに、【ぼ】っとうしてもらえるよう、【の】こさず魅力を伝え、【い】つでも元気で、【と】びっきりの笑顔で頑張ります」と抱負を語った。
また関係者を集めて行われた直会では冒頭、井上理事長が主催者あいさつを行った。
「よく変化に対応すると言うが、これまでの知識や経験で世の中がどう変わっていくのか、見極めることが大事。今春に価格改定を行い、この5年間で3回目になった。5年前と比べて価格は約23%アップした。世の中が動いてから後追いで価格改定することは簡単で、流れが変わる前に動くことは難しいが、その分余力をつくることができる。その余力が次のステップにつながると意識しながら、今後どのように余力をもち、取引先、仕入れ先に利益をもたらせるような運営を継続できるのか考えていきたい」と話した。
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