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オハヨー乳業関東工場 乳の価値を世界へ 五感で楽しむ「ブリュレ」製造

専門紙誌16社が加盟する酪農乳業ペンクラブは4月16日、オハヨー乳業関東工場(茨城県鉾田市)を見学した。“元祖”「焼プリン」や近年インバウンド需要で人気が高まっている「BRULEE(ブリュレ)」など独自商品を生産し、乳の価値を世界へ発信している。

1989年に操業開始した関東工場では、第1工場で乳飲料・ヨーグルト・アイス、第2工場で焼プリンを製造し、同工場で生産している製品が全体売上の約半分を占める。

7本入りアイス「おいしく果実いちご」の製造工程では、物性が異なるミルクアイスといちごソースを揺らしながら充填し、独自のマーブル模様をつくる。持ち手成型の際はアイスの中央が硬すぎるとスティックが割れたり、柔らかすぎると持ち手が曲がるため、徐々に温度を下げて適切な硬さを保ち、その日の環境や商品設計によって位置も微調整しているという。

看板商品「新鮮卵のこんがり焼プリン」は手作りに近い味わいにこだわり、指定農家から届く新鮮な卵を自社の割卵機で高速かつていねいに割った後、プリン液を約30mの直火オーブンで焼き上げる。

インバウンド人気獲得「BRULEE(ブリュレ)」
インバウンド人気獲得「BRULEE(ブリュレ)」

この「焼プリン」にヒントを得て作られたのが、パリパリとした焼き目が特長のアイス「BRULEE(ブリュレ)」で、開発・製造の英知を結集した自信作だ。

同社が最初にアイスを焼いたのは1983年で、当時はクリスマス用ギフトとしてドーム型の2層構造のアイスの表面をバーナーで手焼きした。その後は「ブリュレ」の前身である「焼アイス」を開発したが、時間が経つと水分移行で表面のパリパリ感を維持できない課題があり、約7年の開発期間を経て、17年に「ブリュレ」が完成。表面を瞬間的に焼き上げる独自の特許製法で、おいしさを維持できるようになった。

近年は訪日客から大きな注目を集め、3年前に比べて売上は3倍に成長。「高価格帯なこともあり販売戦略に苦戦していた時期もあったが、ようやく波に乗ってきた」(デザート・フローズンユニットの大塚昌宏氏)。昨年は台湾への輸出も開始し、現地では1個1000円ほどの高価格帯ながら、追加オーダーやアジア圏以外からも導入を希望する声も多いという。国内では空港やホテル、観光地のコンビニエンスストアを中心に大きく伸ばしており、世界に向けたブランド発信の好機と捉えている。

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