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価格改定後も杯数・金額ともに成長する「ネスカフェ」ボトルコーヒー 勢い加速へカテゴリ横断でアイスコーヒー提案 ネスレ日本

 ネスレ日本は春夏、「ネスカフェ」で様々な切り口から新商品を投入してアイスコーヒーの提案を続々と行う。

 暑さを感じる期間の長期化やコーヒーの楽しみ方の多様化、アイスコーヒーを好む傾向にある若年層の開拓に着目した。

 2月27日、発表会に臨んだ飲料事業本部液体飲料ホワイトカップ&ミロビジネス部の吉永祐太部長は「暑さを感じる期間がどんどん長くなり9月、10月まで続くようになった。その中で、ブラックコーヒーに牛乳を入れてホワイトカップで飲まれるといったお客様自身でアレンジを楽しまれるトレンドが非常に上昇している」との見方を示す。

 温暖化と相関関係にあるとみられる動きとして、消費者行動研究所「飲み物調査」を引き、30年間でコーヒーのアイス飲用の割合が1.7倍に拡大したと指摘する。アイス飲用で若年層を取り込めている点にも触れる。

吉永祐太部長
吉永祐太部長

 「1993年に23%だったアイスの飲用比率が2024年には40%に達した。年代別でみると、若い方々が非常にアイスコーヒーを楽しまれている傾向が顕著だった。アイスに対する抵抗が若い人ほどあまりなく、アイスを入口にコーヒーを楽しんでいただいている可能性がある」と推察する。

 アイス飲用拡大の有力な証左が、ボトルコーヒー(大容量リキッドコーヒー)の拡大。ネスレ調べによると、ボトルコーヒー市場は近年、右肩上がりに成長し、2024年は金額ベースで前年比4%増。この中で、トップシェアの「ネスカフェ」ボトルコーヒーは市場の伸びを上回り「昨年の価格改定後も、杯数・金額の両方が伸びている」と胸を張る。

 この春夏は、ボトルコーヒーに留まらず「カテゴリを横断してかなりの数の新商品を投入してアイスコーヒーを提案する」と意欲をのぞかせる。

 「ネスカフェ」のアイス専用商品「ネスカフェ アイスブレンド」や「ネスカフェ」の新・濃縮タイプ飲料「エスプレッソベース」、冷水に溶ける「ネスカフェ」スティックミックスなどを一斉に新発売した。

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