20 C
Tokyo
18.8 C
Osaka
2025 / 12 / 01 月曜日
ログイン
English
加工食品油脂ミルクチョコ代替の業務用新製品 カカオショックに対応 遜色ないくちどけ実現 不二製油「アノザM」
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ミルクチョコ代替の業務用新製品 カカオショックに対応 遜色ないくちどけ実現 不二製油「アノザM」

不二製油は、カカオ豆由来の原料不使用でミルクチョコレートのように使える業務用製品「アノザM」を開発、3月から販売を開始した。

新開発の「アノザM」は、不二製油が培ってきた植物油脂とチョコレートの知見を活用し、カカオマスやココアバター等のカカオ豆由来の原料を全く使用しない同社初の製品。エンドウ豆、キャロブ(イナゴマメ)、チョコレート油脂等を使用し、ミルクチョコレートと同様に取り扱える“簡便さ”と遜色ない“くちどけ”が特長。荷姿は10㎏、1㎏×6袋。

「アノザM」はミルクチョコレートの代わりとして使用することができ、「(お客様が使用している)チョコレートの一部を同品に置き換えても、おいしさを損なわずに仕上げることが可能で、焼菓子や洋菓子に広く応用できる」(不二製油)という。

チョコレートの原料となるカカオ豆は、天候要因による減産懸念から相場が高騰。2024年には過去最高値を記録し、現在も相場は高止まりを続けており、供給不安が課題となっている。

不二製油は「植物性素材のおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します」をグループビジョンに掲げ、植物性素材による新たな食の価値創造を目指している。1955年にココアバターに代わるチョコレート油脂を国内で初めて製造販売を開始、業務用チョコレート事業ではそれらの油脂を活用したコンパウンドチョコレートを得意とし、様々な製品を展開している。

今回開発した「アノザM」はカカオ豆由来の原料を全く使用しない、サステナブルな製品としても注目される。同社では「昨今のカカオ豆相場高騰で、お困りになられているお客様へ、カカオ豆由来原料の使用量を節約しつつ、おいしさとコストパフォーマンスを備えた新たな選択肢を提案する」とした。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点