味の素は京都府などと連携し先月22日、イオン京都洛南店(京都市南区)で「ALL近畿 ラブベジ」イベントを開催した。
近畿2府4県と3政令市の協力で作成したレシピブックをエリア内のイオンリテール、ダイエー、光洋176店で配布。オイスターソースで作る「奇跡の肉野菜炒め」など15分で完成し野菜とたんぱく質が多く摂れる7つのレシピを掲載する。「春野菜が、よりおいしく食べられるメニューを紹介している」(大阪支社)。
この日は京野菜にスポットを当て、聖護院大根の重さ当てクイズ、金時にんじんと西洋にんじんの食べ比べなどを実施、週末の買い物に訪れた親子連れなどで賑わった。
イベントの主な狙いは府民の健康増進だが、それだけではない。京都府農林水産部は「九条ねぎは知っていても、えびいもは見たことがないという地元の人も意外に多い。大手メーカーが一緒にイベントを実施することで、多くの人の目に触れることができる」と知名度向上へ期待を示す。
一方、他産地の野菜と同様、昨今の気候変動による不作や高齢化に伴う担い手不足といった問題も抱える。需要に対し供給が十分でないという状況もあり、「生産面でのサポートを充実させる」(農林水産部)。
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