サッポロビールは、ビールの主原料である麦芽、ホップの新たな調達活動に着手した。
ビールの品質や原料調達の安定化を目指す同社では、協働契約栽培を中心とした独自の調達活動を推進してきた。今回は従来の活動に加えて、世界的な気候変動に起因する環境変化への対応を一層強化。サステナビリティ課題の解決を目指した活動「フィールドマネジメント」に取り組む。
品質、安定調達、環境との調和、社会との共栄を掲げた総合的な原料調達活動を担うのは、育種や栽培、加工の知識と経験を有する麦芽とホップのプロフェッショナル「フィールドマネージャー」。世界中の生産者を訪問し、麦芽やホップに関する有用情報の提供や支援を実施。さらに、地域や生産者ごとに作成した「フィールドカルテ」を用い、持続可能な原料調達につながる情報を収集する。

またこれらの活動を通して、高齢化による後継者不足などさまざまな課題に直面する日本の大麦やホップの栽培振興にも取り組んでいる。
活動成果のひとつである麦芽「クライムトレイス」を使用したビール「マリアージュブラン」(缶・樽)を、ヱビスブランドの高価格ライン「クリエイティブ・ブリュー」シリーズから4月22日に数量限定で発売する。クライムトレイスは、高品質とともに環境への負荷低減を実現した麦芽。これを使用した製品の全国発売は国内では初めて。
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