「夢のお子様ランチ」が完成した。食物アレルギー配慮食品を持つメーカー6社(エスエスケイフーズ、オタフクソース、ケンミン食品、永谷園、日本ハム、ハウス食品)によるプロジェクトAが開発。「アレルギーの日」の2月20日に先立つ19日、メディア向けに発表した。
各社の関連商品を使いクマさんハンバーグ、ブタさんポテトサラダ、カレーチャーハンのライスボールなど8つのメニューをワンプレートに並べたもの。昨年4月、日本ハムが運営する食物アレルギーケアのプラットフォームでアンケートを実施。お子様ランチにほしいメニューの上位だったハンバーグ、フライドポテト、鶏のから揚げなどを入れ、料理家・長岡美津恵氏の監修で完成させた。
発表会には、食物アレルギーの子どもを持つ母親たちも参加。お子様ランチを試食し、「大学生の息子はお子様ランチを食べたことがない。まさに夢のようだ」「食事の選択肢が限られる中、こんなにたくさんのメニューが並んでいてワクワクする」などと感想を述べた。
プロジェクトAを代表し、活動報告したオタフクソースの田中亜紗美氏は「今後も学校や職場など広いコミュニティーで食物アレルギーについて考える機会を提供し、ボーダーレスな社会の実現を目指す」と力を込めた。
食物アレルギーの疾患有病率は増加しており、04年度の2.6%に対し22年度は6.3%に上昇。原因となる食物も変化し、直近の調査では木の実類が小麦や牛乳を抜き、鶏卵に次ぐ2番目となった。4月から特定原材料クルミの表示化が義務化され、さらに25年度中にカシューナッツが特定原材料に、ピスタチオが特定原材料に準ずるものとして追加される見通しだ。
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