日本気象協会 biz tenki

GMSの黄昏

筆者がたまに利用する「西友吉祥寺店」。数年前まで衣料品などの自社売場を展開していた上層階は、いまや「ドン・キホーテ」をはじめとする専門店テナントが占める。この間に本社オフィスも入居。ここを今後のモデル店舗とする姿勢がにじむ。

▼総合スーパー(GMS)から食品スーパーへ、あるいはSCや専門店化への流れが加速する。先鞭をつけたのが、日本のGMSの始祖・ダイエー。今世紀に入り食品領域への事業集中を進めた。同社を擁するイオングループも、GMSはすでに収益の柱ではない。

▼一時はファミリーマートとの統合体制のもとでGMS再生への道を探ったユニーも、PPIH傘下での「MEGAドンキ」化に活路を見出した。閉店ラッシュが続くイトーヨーカドーは、売却をめぐる今後の帰趨に注目が集まる。

▼そこへきて、今度は西友の売却話である。いよいよGMSは「難しい業態」になってきた。歴史ある店舗の閉鎖が相次ぐ百貨店業界も、同じ構造変化の波にさらされる。「何でもそろう便利な大型店」の役割がAmazonに取って代わられた今、リアル店舗が強みを発揮する食品小売業の存在意義が試されている。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。