片岡物産の「モンカフェ」ブランドは、8月に行ったリニューアルと買いやすい価格への価格改定が奏功し新規ユーザーを獲得して好調に推移している。
「一部の店舗では、出荷ベースで前年同期比2桁増をマークするなど、好調な滑り出しとなった」(片岡物産)。
全面リニューアルしたパッケージでは、ブレンドカラーの面積を拡大。パッケージ表面の約2/3を各ブレンドのブレンドカラーにした。
「複数のブレンドを並べた際に棚でかなり目立ち、存在感を増した」との手応えを得る。
パッケージの品質感も好調要因と考えられる。ロゴ・シズル・湯気のみ光沢感を出したデザインで品質感をアピールしたことで、手に取られやすくなったと同社はみている。
入り数を減らし価格を抑えた買いやすい価格への実質値上げも、好調につながった。
パッケージリニューアルに伴い、主力6品の10袋入りのパックを8袋入りに変更し、希望小売価格を引き下げた。これが狙い通り、トライアルの獲得につながっているとみられる。
24年10月28日からは新TVCMを全国放映して、この勢いを加速させている。「モンカフェ」ブランドの9-12月の推計販売金額は市場を上回る成長となった。
TVCMは年明けの1月以降も継続している。
「『モンカフェ』ブランドは認知度が高く、若い世代の方でも“親が飲んでいた”と知っている方が多い。新CMは『モンカフェ』ブランドに回帰していただけるきっかけになると考えている」。
自信の裏打ちとなるのは、長年の素材へのこだわり。
「飲んでいただければ、間違いなくプレミアムゾーンのドリップコーヒーの味わいを楽しんでいただける。40周年の『モンカフェ』の底力に期待している」と自信をのぞかせる。