日清オイリオグループと東京都健康長寿医療センター(鳥羽研二理事長)、女子栄養大学(香川明夫理事長)は、フレイル予防・改善に向けた高齢者の栄養指導におけるスマートフォンアプリ「バランス日記~10食品群チェック~」を用いた共同研究の最終結果を公表した。アプリを用いた介入プログラムは、食品摂取多様性スコアやフレイル関連指標の向上につながることが分かった。
共同研究では、埼玉県内の自治体において65歳以上の希望者を対象に、スマホアプリ「バランス日記~10食品群チェック~」を用いた食事記録および定期的な健康教室への参加を実施。介入プログラム(栄養診断や改善に向けた活動)が無理なく実施できるか、また介入の結果、食品摂取多様性スコア(DVS)やフレイル関連指標が改善するかを調べた。
その結果、スマホアプリ「バランス日記~10食品群チェック~」の使用と定期的な健康教室を組み合わせたプログラムは食品摂取多様性スコアの向上に極めて有効であることや、体格指数(BMI)や下肢機能の改善によるフレイル関連指標への効果が実証された。
こうした成果は第83回日本公衆衛生学会総会、第19回日本応用老年学会大会で発表した。