白鶴酒造、初のワイン製造へ 地元「神戸ワイン」を承継

白鶴酒造は、新たにワイン製造を始める。神戸農政公社から「神戸ワイン」の製造・販売事業の譲渡契約をこのほど締結、12月1日付で承継する。白鶴酒造は「地元神戸のぶどう生産者と連携を図り、高品質なワイン造りと生産数量の拡大を目指す」としている。

同社は1977年からワインの輸入販売を行ってきたが、製造を手掛けるのは初めて。今後は「神戸ワイン」の製造・販売を請け負う。神戸産ワイン用ぶどうに関して、神戸農政公社は栽培支援および生産者からの買取り、神戸市は栽培農家の支援などを通じた農業振興を継続する。神戸農政公社によると譲渡額は3・6億円(税別)。

「神戸ワイン」は1983年に最初の仕込みを開始。神戸は温暖で日照時間が長く、太陽の恵みが豊富な気候が特長。良質なぶどうの栽培に適しているという。