11.4 C
Tokyo
9 C
Osaka
2025 / 11 / 29 土曜日
ログイン
English
小売CVS食品ロス削減と食支援に貢献する「ファミマフードドライブ」4000店舗に拡大 567団体が協力 国内最大級のネットワークを構築
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

食品ロス削減と食支援に貢献する「ファミマフードドライブ」4000店舗に拡大 567団体が協力 国内最大級のネットワークを構築

 「ファミマフードドライブ」が10月21日、4000店舗に達した。

 「ファミマフードドライブ」とは、家庭で余った食品をファミリーマート店内の回収BOXに入れることで、こども食堂やフードバンクの協力パートナーを通じて食支援を必要とする人に届けるもの。「地域の皆さまに、いつでも気軽に社会貢献活動に参加していただけることが特徴」(ファミリーマート)という。

 2021年4月から2024年8月までに集まった食品の累計は270トンを突破。協力パートナーは2021年度末約3倍の567団体に拡大して全国47都道府県で展開する国内最大級のネットワークを構築している。
 今後は、地域社会の連携を強化して持続可能な社会の実現に貢献していく。

 寄贈者・協力パートナー・食品を受け取った人から以下のようなポジティブな反応がファミリーマートに寄せられている。

 ――自分が不要と思っているものが地域の他の誰かのためになっていると実感できる(寄贈者)
 ――継続的に食品が集まっており、地域の方たちからも覚えてもらえていっていると感じる(子ども食堂)
 ――自分ではなかなか購入しないような物も多く、また上がり続ける物価の中で本当に助かっている(食品を受け取った人)
 ――昨今の物価高騰でお米が買えないことも多く、食品寄付は大変ありがたい(食品を受け取った人)

 ファミリーマートによると、食品ロスの排出ごみには、事業系ごみと家庭ごみに大別され、事業系ごみは各企業の取り組みにより計画通り削減にて推移している。
 一方、家庭ごみについては、どのように削減していくかが課題となっており、解決策のひとつとして注目されているのがフードドライブという。

 なお、「ファミマフードドライブ」で寄贈できるのは缶詰、インスタントやレトルト食品、飲料、調味料など「未開封で破損していない、賞味期限まで2か月以上、常温保存」に限る。賞味期限表示がないもの(生鮮食品、アルコール類、野菜など)は不可。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点