季節に振り回された一年

気象庁発表の10月予報によると「引き続き高温傾向が続き、季節の歩みは遅い。秋雨前線など湿った空気の影響を受けて太平洋側を中心に平年より降水量が多い」と言う。2023年と同じように「最も暑い夏」となった今夏だが、10月も季節外れの暑い日もあり、今年の「秋は短く」、冬にかけてラニーニャ現象が発生する可能性が高く、大雪予想など「冬らしい冬」になりそうだ。

▼残暑が長引き秋物商戦にも異変が起こりそうな気配だ。冷食や即席麺、ビール、菓子、レトルト食品メーカーなど、各社が新製品発売やキャンペーンを開始するが、短い秋が予想されるだけに秋需は短期決戦の様相を呈している。

▼8月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が昨年より2.8%上昇。米騒動によるパックご飯をはじめ、チョコレートなどの値上がりも影響している。

▼今年も残すところ3か月となり一年を締めくくる最終コーナーに入った。コロナが終わり、最初の一年だった2024年。暑さに振り回された年だっただけに、12月に発表される今年の漢字は2010年と同じ「暑」だろうか。

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