「辻利」の抹茶が拡大 コロナで激減のインバウンド需要を奪還 断トツ人気は「お濃い茶仕立て」

片岡物産が手がける京都・宇治の老舗「辻利」ブランドの抹茶商品が、コロナ禍で激減したインバウンド需要を再び獲得して拡大している。

特に好調なのは、「抹茶ミルク お濃い茶仕立て」。お湯に溶かすだけで、濃いめの味わいの抹茶ミルクを手軽に楽しめる商品だ。

定番の「抹茶ミルク」に比べて導入店舗数は少ないが、訪日外国人には「抹茶ミルク お濃い茶仕立て」の人気が断トツだという。

「来日して、抹茶関連の商品を購入してお土産として持ち帰る方が増えている。特に海外の方は、より濃い抹茶の味わいを求める傾向にあるようだ」(片岡物産)と語る。

この流れを加速すべく、抹茶の味わいを一層濃厚に感じられる設計にリニューアルし、8月27日から発売を開始。

リニューアルでは一番茶の割合を増やし抹茶本来のおいしさを表現。さらに、異なる抹茶を組み合わせて奥行きのある味わいへと磨きをかけた。抹茶の味わいをしっかり感じられるようクリーマーの割合も調整した。

ラジオCMによって、国内需要も拡大。東京FMで放送中の「坂本美雨のディアフレンズ」内で、「さらっととける抹茶」を使用したアレンジメニューを紹介するコーナーを開始したところ「ラジオで聞いたがどこで買えるのか」といった問い合わせや、ECサイトでの売上が増加しているという。

また、秋冬に向けては、昨年も人気だった「ほうじ茶ミルク」も再発売。

海外のカフェでも抹茶ラテと同じようにほうじ茶ラテがラインアップされるなど、抹茶だけではなく、ほうじ茶の認知も高まってきている。秋冬限定の「ほうじ茶ミルク」もインバウンド需要の獲得を目指す。

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